相談者

相談者：　愛媛県中予地区　２０代　女性
傷病名：　うつ病

申請日：　令和７年（２０２５年）５月
支給決定日：　令和７年（２０２５年）７月
決定した年金種類と等級：　障害基礎年金２級　年間約８３万円　

相談時の相談者の状況

相談のきっかけは、お母様から当事務所へLINEでご連絡をいただいたことでした。来月に20歳を迎えるにあたり、「今後の生活に不安が大きいので、障害年金の手続きを相談したい」とのことでした。

相談者は中学生の頃に心療内科を受診し、注意欠陥多動性障害の診断を受けていました。しかし、その後は医療機関への通院をやめてしまい、20歳になる現在自室に引きこもり、ご家族ともメモでのやり取りだけでまともに顔を合わすことも出来ない状態でした。

相談から申請までのサポート

お母様と面談を行い、障害年金の手続きを進めることを決定。まず、中学生の頃に通っていた医療機関に再度受診していただきました。そのため受診状況等証明書の取得が不要となります。5年ぶりの受診でしたが、障害年金の手続きを考えている事を先生にお伝えし、3回受診を続けたタイミングで診断書を作成してもらうことが出来ました。

診察で現在の生活状況や過去の経緯を丁寧に説明し、診断書作成依頼では生後から現在までの申立書と、診察では伝えきれない日常生活の状況を文書にしてお渡ししました。

結果

申請から約3か月後、20歳誕生日を認定日にした障害基礎年金2級の支給決定通知が届きました。

支給が決まったことで、お母様は「これで今後の生活に少し安心が持てます」と話されていました。

障害年金の無料相談を行っています

この事例では、中学生時代に診断を受けながらも長期間通院が途切れていたため、再受診で初診日の証明を確保するプロセスが大きなポイントでした。

発達障害の場合、成育歴や日常生活での困難をどれだけ具体的に申立書に反映できるかが審査に大きく影響します。

同じように悩んでおられる方は、どうか一人で抱え込まず、専門家に相談することを検討してみてください。

＞＞当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など