
相談者
相談者: 愛媛県東温市の女性(20代)
傷病名: 知的障害
申請日: 令和7年(2025年)7月
支給決定日: 令和7年(2025年)8月
決定した年金種類と等級: 障害基礎年金2級 (年間約83万円)
相談時の相談者の状況
相談者は20代女性。ご家族より「半年後に20歳を迎えるため、障害年金の請求準備を進めたい」とのことでご相談をいただきました。
出生前から発達の遅れが指摘され、生後すぐに手術を受けるなど医療的管理が必要な状態で育ちました。幼少期から言葉や運動の発達に遅れがあり、意思疎通の難しさや対人関係の課題が見られていました。
小学校以降は支援学級に在籍し、学習面では文章理解が難しく、継続して支援が必要な状況が続いていました。高校は支援学校へ進学し、卒業後は就労継続支援B型事業所に通所していますが、作業の理解や判断が難しく、支援員のサポートを受けながらの就労となっています。
また、日常生活においても身の回りのことを自発的に行うことが難しく、家族の支援が不可欠な状態です。
このような状況から、20歳到達前より計画的に請求準備を進めるため、ご家族に付き添われてご相談に来られました。
相談から申請までのサポート
本件では、診断書作成にあたり大きな課題がありました。高校3年生の頃に一度診断書作成の為医療機関を受診していたものの、その後は通院していませんでした。
そのため、幼少期から現在までの発達状況や日常生活の様子を丁寧に整理し、申立書としてまとめることから着手しました。そのうえで、高校時代に受診した医療機関へ連絡を取り、改めて診断書作成のための受診予約を行いました。
また、診断書は20歳の誕生日の3か月前から有効となるため、請求時期を見据えて余裕を持ったスケジュールで受診予約を行い、スムーズに手続きを進められるよう準備しました。
結果
本件では、幼少期から継続する知的障害の影響により、日常生活の多くの場面で援助が必要である点、さらに就労においても常時支援が必要な環境でしか働くことができない点が総合的に評価されました。
その結果、障害基礎年金2級が決定しました。
知的障害の場合、就労していることだけで判断されるのではなく、その内容や支援の程度、日常生活能力を含めて総合的に評価されます。本事例のように、具体的な生活状況を丁寧に伝えることが適切な等級認定につながります。
愛媛・松山障害年金相談センターから皆様へ
知的障害は、日常生活の中での「理解する力」や「自分で判断する力」に大きな影響を与えることがあります。しかし、その困難さは周囲から見えにくく、適切に伝わらないことも少なくありません。
本事例のように、どのような場面で支援が必要なのかを具体的に整理することで、障害の状態を正しく評価してもらえる可能性があります。
「働いているから対象にならないのでは」と感じている方でも、就労環境や支援の内容によっては障害年金の対象となるケースもあります。ご本人だけでなく、ご家族からのご相談も可能ですので、一人で悩まずお気軽にご相談ください。























