相談者

相談者：　愛媛県中予地区　３０代　女性
傷病名：　注意欠陥多動症　双極性感情障害

申請日：　令和７年（２０２５年）４月
支給決定日：　令和７年（２０２５年）７月
決定した年金種類と等級：　障害基礎年金２級　年間約８４万円

相談時の相談者の状況

相談者の方は、幼少期から発達特性が強く現れており、他人との距離感や感覚過敏、自傷行為などが見られました。初診は高校の頃で、希死念慮の悪化をきっかけに、心療内科を受診されました。

その後も登下校は家族の送迎が必要で、買い物依存や感覚過敏による入浴の困難など、深刻な状態が続きました。

大学進学や就職も果たしましたが、継続は難しく、途中で休職・退職を繰り返す状況でした。日常生活は実質的に母親のサポートなしには成り立っておらず、社会生活の自立が困難な状態にありました。

相談から申請までのサポート

本件では、長期間に渡る通院歴や病状の重さに対して、以下の点が重要なサポートとなりました：

• 幼少期からの症状を詳細に記録した「病歴・就労状況等申立書」の丁寧な作成

• 複数の心療内科・精神科での通院履歴を時系列で整理

• 就労経験があることから、職場での具体的な困難や休職歴を明確に記載

• 洗濯・掃除・買い物・入浴など、日常生活能力の著しい制限を示す証拠の収集

• 自傷行為や自殺未遂の経緯、記憶喪失や意思の喪失などの精神症状の強調

結果

結果として、障害基礎年金2級の認定を受けることができました。

これは、就労経験が一時的にあったにもかかわらず、生活全般において常時の援助が必要とされるほどの制限があると判断されたためです。

障害年金の無料相談を行っています

障害年金の申請には、ご本人やご家族だけでは判断が難しいことも多くあります。

「自分の状態でも申請できるのだろうか？」「何から始めればいいのか分からない」

そんなお悩みをお持ちの方は、どうぞ一人で抱え込まず、私たちにご相談ください。

皆さまからのご連絡を心よりお待ちしております。

＞＞当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

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目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など