全身性エリテマトーデス(SLE)で障害年金はもらえる?障害者手帳と障害年金の申請

全身性エリテマトーデス(SLE)は、自己免疫疾患の一種で、体のあらゆる部分に炎症を引き起こし、慢性的な痛みや疲労、内臓への影響など、多岐にわたる症状が現れます。このような病気にかかると、日常生活に支障をきたし、就労が困難になる場合も少なくありません。

そのため、SLEの患者は、障害年金や障害者手帳を申請し、経済的支援や生活のサポートを受けることができます。

全身性エリテマトーデスと障害年金の受給要件

障害年金は、障害の程度に応じて国から支給される年金です。SLEのような慢性疾患の場合、発症後に病状が悪化し、労働能力や日常生活能力が著しく低下した場合に、障害年金の対象となります。具体的には、SLEによる内臓機能の低下や、歩行困難、日常生活の動作が制限される場合などが該当します。

障害年金を受給するためには、まず初診日が重要です。初めてSLEの診断を受けた日からの保険料納付状況が確認され、障害の等級が判定されます。SLEによる障害は、内科的な症状だけでなく、疲労や痛み、精神的な影響も考慮されるため、障害等級の判定は医師の診断書を基に行われます。一般的に、SLEの症状が重度の場合、1級または2級の障害年金が支給される可能性があります。

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障害者手帳の申請について

SLE患者が障害者手帳を申請する際には、障害の程度に応じた等級が割り当てられます。障害者手帳の等級は、身体機能の低下や生活機能の制限がどの程度あるかによって決定されます。例えば、SLEが原因で腎機能が低下し、人工透析を受ける必要がある場合や、日常生活において常に介助が必要な場合など、重度の障害として認定されることがあります。

障害者手帳を取得することで、公共交通機関の割引や税制優遇、就労支援など、さまざまな公的支援を受けることが可能になります。また、医療費の助成も受けられる場合があり、SLEの治療にかかる経済的負担を軽減することができます。

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障害年金と障害者手帳の併用による支援拡大

SLE患者にとって、障害年金と障害者手帳の両方を申請し、併用することで、より多くの支援を受けられる可能性があります。例えば、障害年金によって日常生活の費用を補い、障害者手帳によって交通費の割引や医療費の助成を受けることで、経済的な負担が大幅に軽減されます。

併用によって、SLE患者は自立した生活を維持しやすくなり、症状の悪化を防ぐための適切な治療やリハビリを続けることが可能になります。支援を最大限に活用するためには、医師やソーシャルワーカー、障害年金専門のアドバイザーと相談し、自身の状態に応じた申請方法を確認することが大切です。

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まとめ

全身性エリテマトーデス(SLE)は、日常生活に多大な影響を与える病気であり、適切なサポートを受けることが重要です。障害年金や障害者手帳は、SLE患者が安心して生活を続けるために役立つ公的支援制度です。申請には医師の診断書や障害の程度に関する詳細な情報が必要ですが、これらを適切に活用することで、SLEと共によりよい生活を送ることが可能になります。支援制度についての最新情報を確認し、必要な手続きを進めていくことが、患者のQOL(生活の質)を向上させるための重要なステップです。

>>当事務所で依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
65歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

>>障害年金の基礎知識について

>>障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

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目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症 など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴 など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症 など

その他

悪性新生物(ガン)、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病(強皮症、パーキンソン症候群)、その他難病など

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。

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