脊柱管狭窄症は、日常生活の動作が痛みやしびれにつながる厄介な疾患です。知らずにやってしまいがちな行動が、症状を悪化させてしまうこともあります。

また、症状が重くなると仕事や生活に支障が出る場合もあり、障害年金の対象となるケースもあります。

この記事では、脊柱管狭窄症の方が避けるべき行動と、障害年金を受け取るために知っておきたいポイントを分かりやすく解説します。

腰を反らす動作は症状悪化の原因に

脊柱管狭窄症の症状がある人にとって、腰を反らす動作は大きなリスクです。反らせることで脊柱管がさらに狭まり、神経への圧迫が強くなるため、痛みやしびれが悪化する可能性があります。

特に注意したいのは、背中を伸ばすストレッチやヨガのポーズ、立ち姿勢で背筋を無理に正そうとする行動です。腰を守るためには、前かがみ気味の姿勢を意識するほうが安全です。

重いものを持つ・ひねる動きは避けたい

重い荷物を持ち上げる、急に体をひねる、あるいは低い姿勢から立ち上がるような動作も、腰への大きな負担になります。

特に、掃除や荷物の持ち運びといった日常の中に、無意識に負荷がかかる場面が潜んでいます。買い物の際はカートを利用し、洗濯や掃除のときは腰を落とさず、できるだけ立った姿勢を保てる工夫を取り入れることが効果的です。

長時間同じ姿勢で過ごすことにも注意

立ちっぱなしや座りっぱなしで長時間過ごすことも、脊柱管狭窄症にはよくありません。特に、前かがみで立つ洗面や料理の姿勢、デスクワークなどでは腰が固まりやすくなり、症状が出やすくなります。

こまめに姿勢を変えたり、椅子に座って作業するなど、身体の負担を分散させることが大切です。小さな休憩を挟むだけでも症状緩和につながります。

痛みを我慢しての運動は逆効果に

リハビリや運動療法は脊柱管狭窄症にとって効果的なこともありますが、痛みを無視して続けてしまうと逆効果です。

痛みやしびれが強くなる場合は無理をせず、専門家の指導のもとで行うことが重要です。自分に合った運動の強度や頻度を守ることで、症状のコントロールにつながります。

腰にやさしい寝姿勢を意識することも大切

睡眠中も姿勢には気を配りたいところです。仰向けで寝ると自然と腰が反ってしまうため、膝の下にクッションを入れる、あるいは横向きになって体を軽く丸めて寝ることで、腰への負担を軽減できます。

睡眠は回復に欠かせない時間なので、寝姿勢の工夫も症状改善の一助になります。

障害年金の対象になる可能性がある

脊柱管狭窄症で日常生活や仕事に大きな支障が出ている場合、障害年金を受給できる可能性があります。障害年金の対象となるには、脊柱の可動域や歩行能力に重大な制限があるかどうかがポイントになります。

例えば、屋外の移動に杖が必要だったり、長時間立つことが困難だったりする場合、２級や３級に該当する可能性があります。

＞＞障害年金を自分で申請するのは難しい？社会保険労務士に依頼するメリットについて

診断書の内容と申請時期が重要なカギに

障害年金を申請する際に特に重要なのが、医師に書いてもらう診断書の内容です。普段どのような困難があるのか、生活にどれほど支障が出ているのかを、できるだけ具体的に記録してもらうことが必要です。

また、申請のタイミングも重要で、遅れると遡って受け取れる期間が制限されるため、症状が悪化している場合は早めの準備が望ましいです。

専門家の力を借りてスムーズな申請を

障害年金の申請は複雑な手続きや書類の準備が必要です。不安がある場合は、社会保険労務士などの専門家に相談することで、申請がスムーズに進み、認定される可能性も高まります。

費用が発生することもありますが、結果的に適切な支援を受けるための有効な選択となるでしょう。

日常の工夫と制度の活用で、安心して過ごすために

脊柱管狭窄症は、正しい知識と対処法を身につけることで、日常生活を少しでも快適にすることが可能です。

また、症状が進んでいる場合には障害年金という制度をうまく活用することも選択肢の一つです。無理をせず、自分の体に合った生活の工夫と支援を組み合わせて、安心して暮らせる毎日を目指しましょう。

＞＞障害年金申請めんどくさいと思っている方へ　面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

愛媛・松山障害年金相談センターでは障害年金の申請のお手伝いをしています。
お気軽にお問い合わせください。

＞＞当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

note.com/ehimesr/