障害年金の更新を控えている方や、すでに受給中で今後の手続きに不安を感じている方に向けて、この記事では障害年金の更新の流れや必要書類、支給停止・減額のリスク、そして回避のためのポイントまで徹底的に解説します。

特に「更新で落ちるのでは？」と心配な方や、精神障害での更新に悩む方にも役立つ情報をまとめています。
この記事を読めば、障害年金の更新手続きを安心して進めるための知識と対策が身につきます。

障害年金更新とは？ 基本の流れと必要書類を徹底解説

障害年金の更新とは、受給開始後も障害の状態が年金支給の基準を満たしているかを定期的に確認するための手続きです。
多くの場合、1年から5年ごとに「障害状態確認届（診断書）」の提出が求められます。]

この手続きを怠ると、支給停止や減額のリスクがあるため、必ず期限内に対応することが重要です。
更新の際には、医師の診断書や必要書類を揃え、日本年金機構へ提出します。

更新の流れや必要書類をしっかり把握しておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。

• 更新は1～5年ごとに必要
• 障害状態確認届（診断書）の提出が必須
• 期限を過ぎると支給停止のリスクあり

障害年金 更新の仕組みと時期（何年ごと？有期・永久の違いも）

障害年金の更新時期は、障害の種類や症状の重さによって異なります。

一般的には1年から5年ごとに更新が必要ですが、障害の状態が安定している場合や回復の見込みがないと判断された場合は「永久認定」となり、以降の更新が不要になることもあります。

一方で、症状が変化しやすい場合や審査上の判断で「有期認定」となった場合は、定期的な更新が求められます。
更新時期は年金証書や日本年金機構からの通知で確認できますので、必ずチェックしましょう。

障害年金の更新通知はいつ届く？来ない場合の対応・問合せ先

障害年金の更新通知は、原則として更新時期の約3か月前に日本年金機構から郵送されます。

この通知には「障害状態確認届（診断書）」が同封されており、指定された期限までに提出する必要があります。

もし更新通知が届かない場合は、住所変更の手続き漏れや郵便事故の可能性もあるため、早めに年金事務所や日本年金機構に問い合わせましょう。

また、通知が来ないまま期限を過ぎてしまうと支給停止のリスクが高まるため、早めの確認が大切です。

• 更新通知は3か月前に届く
• 届かない場合は年金事務所に連絡
• 住所変更は必ず届け出る

更新手続きで必要な書類と提出方法（郵送・窓口）

障害年金の更新手続きで必要な主な書類は「障害状態確認届（診断書）」です。
この診断書は、指定された様式で主治医に記入してもらう必要があります。

また、場合によっては本人確認書類やマイナンバー確認書類が求められることもあります。
提出方法は、郵送または年金事務所の窓口持参のいずれかを選べますが、郵送の場合は期限に余裕を持って発送しましょう。

窓口提出の場合は、受付時間や混雑状況も事前に確認しておくと安心です。

• 障害状態確認届（診断書）
• 本人確認書類（必要に応じて）
• マイナンバー確認書類（必要に応じて）

障害年金の支給停止・減額となる主な原因とは

障害年金の更新時に支給停止や減額となる主な原因は、障害等級の変更や症状の改善、診断書の記載内容の不備、就労状況の変化などが挙げられます。

特に、診断書の内容が実際の症状や日常生活の状況と合致していない場合や、就労による収入増加が審査に影響することもあります。
また、提出書類の不備や期限遅れも支給停止の大きな要因となるため、注意が必要です。

これらのリスクを理解し、事前に対策を講じることが大切です。

• 障害等級の変更・症状の改善
• 診断書の記載内容の不備
• 就労状況の変化
• 書類不備や期限遅れ

障害等級や症状の変化が与える影響とその判定基準

障害年金の更新時には、障害等級や症状の変化が厳しくチェックされます。

障害等級は、日常生活や労働能力にどれだけ支障があるかによって判定され、症状が軽減した場合は等級が下がったり、支給停止となることもあります。

判定基準は日本年金機構が定めており、診断書の内容や本人の生活状況、就労状況などを総合的に判断します。
特に、日常生活動作（ADL）の自立度や社会参加の状況が重視されるため、症状の変化がある場合は主治医とよく相談し、正確に現状を伝えることが重要です。

• 等級は日常生活・労働能力で判定
• 症状の改善で等級が下がることも
• ADLや社会参加の状況が重視される

医師の診断書の記載ポイントと記載内容チェック

障害年金の更新で最も重要なのが医師の診断書です。

診断書には、障害の状態や日常生活への影響、治療経過などを具体的に記載してもらう必要があります。
記載内容が不十分だったり、実際の症状と異なる場合は、審査で不利になることがあります。

診断書を依頼する際は、日常生活で困っていることや支援が必要な場面を具体的に伝え、主治医としっかりコミュニケーションを取ることが大切です。

また、記載内容に誤りや漏れがないか、提出前に必ず確認しましょう。

• 診断書は具体的な記載が必要
• 主治医に現状を正確に伝える
• 記載内容の誤り・漏れをチェック

就労や状況の変化が審査に与える影響を解説

障害年金の更新審査では、就労状況や生活環境の変化も重要な判断材料となります。

就労している場合、その内容や勤務時間、仕事内容が障害の程度に見合っているかが審査されます。
たとえば、フルタイムで働いている場合や、職場で特別な配慮がない場合は、障害等級が下がる可能性があります。

また、生活環境の変化（同居者の有無や介助の状況など）も審査に影響するため、変更があった場合は診断書や申立書に正確に記載しましょう。

• 就労内容・勤務時間が審査対象
• 生活環境の変化も影響
• 変更点は必ず申告する

障害基礎年金の更新は難しい？実際の事例・ケース紹介

障害基礎年金の更新は、障害の種類や症状によって難易度が異なります。
特に精神障害や発達障害の場合、症状の変化が分かりにくく、診断書の記載内容によっては支給停止や減額となるケースも少なくありません。

一方で、身体障害の場合は症状が安定していれば更新が比較的スムーズに進むこともあります。
実際の事例では、診断書の記載漏れや就労状況の申告ミスが原因で支給停止となったケースも報告されています。
更新時は、過去の事例を参考にしながら、慎重に手続きを進めることが大切です。

• 精神障害は更新が厳しい傾向
• 身体障害は安定していれば通りやすい
• 記載漏れや申告ミスに注意

精神障害の障害年金更新～よく落ちる？確率や厳しさの実態

精神障害（うつ病や統合失調症など）の障害年金更新は、他の障害に比べて審査が厳しいと言われています。

症状の変化が分かりにくく、診断書の内容や日常生活の状況が審査の大きなポイントとなります。
また、就労や社会参加の状況も厳しくチェックされるため、更新で「落ちる」ケースも少なくありません。

精神障害の方は、主治医とよく相談し、現状を正確に伝えることが重要です。
また、支給停止や減額のリスクを減らすための対策も必要です。

• 精神障害の更新は審査が厳しい
• 診断書と日常生活の状況が重要
• 就労状況も審査対象

精神障害（うつ病など）の更新が厳しい理由と審査ポイント

精神障害の障害年金更新が厳しい理由は、症状の客観的な評価が難しいことや、日常生活への影響が診断書の記載内容に大きく左右されるためです。

審査では、日常生活能力の判定や社会適応の状況、治療経過などが細かくチェックされます。
また、就労や社会参加が増えると「症状が改善した」と判断されやすく、支給停止や減額のリスクが高まります。

主治医と密に連携し、現状を正確に伝えることが審査通過のポイントです。

• 症状の客観評価が難しい
• 日常生活能力・社会適応が審査ポイント
• 就労・社会参加の増加はリスク

精神障害で支給停止・減額となる確率や前回との比較

精神障害で障害年金の支給停止や減額となる確率は、他の障害に比べて高い傾向があります。
特に、うつ病や発達障害などは症状の波が大きく、診断書の内容や日常生活の状況によって審査結果が大きく変わります。

前回の更新時と比べて症状が改善していると判断された場合、等級が下がったり支給停止となるケースが増えています。
最新の統計では、精神障害の更新で支給停止・減額となる割合は全体の2～3割程度とされています。

精神障害で「落ちる」ケースの原因と注意点

精神障害で障害年金の更新に「落ちる」主な原因は、診断書の記載内容が実際の症状や生活状況と合っていないことや、就労状況の申告ミス、日常生活の支援状況が正確に伝わっていないことです。

また、主治医が障害年金の審査基準を十分に理解していない場合もリスクとなります。
更新時は、日常生活で困っていることや支援が必要な場面を具体的に主治医に伝え、診断書に反映してもらうことが大切です。

• 診断書の内容と実態の不一致
• 就労状況の申告ミス
• 主治医の審査基準理解不足

障害年金更新で支給停止・減額を回避するポイント

障害年金の更新で支給停止や減額を回避するためには、事前の準備と正確な情報提供が不可欠です。
特に診断書の内容が審査の大きなポイントとなるため、主治医とのコミュニケーションを密にし、日常生活での困難や支援の必要性を具体的に伝えましょう。

また、就労状況や生活環境の変化があった場合は、必ず申告し、誤解を招かないようにすることが大切です。
社労士などの専門家に相談することで、書類作成や手続きのミスを防ぐこともできます。

期限を守り、必要書類を漏れなく提出することも基本的なポイントです。

• 診断書の内容を主治医と確認
• 就労・生活状況の変化は必ず申告
• 専門家への相談も有効
• 提出期限を厳守

診断書作成・申請時に押さえるべきポイント

診断書作成時には、日常生活での困難や支援の必要性を具体的に主治医に伝えることが重要です。
また、診断書の各項目が正確に記載されているか、誤りや漏れがないかを必ず確認しましょう。

申請時には、必要書類がすべて揃っているか、記載内容に不備がないかを再度チェックし、提出前にコピーを取っておくと安心です。
主治医が障害年金の審査基準を理解しているかも確認し、不明点があれば社労士などの専門家に相談するのもおすすめです。

• 困難や支援の必要性を具体的に伝える
• 診断書の記載内容を確認
• 書類のコピーを取る
• 専門家に相談する

社労士や社会保険労務士法人へ依頼するメリット

障害年金の更新手続きは複雑で、書類の不備や記載ミスが支給停止や減額の原因となることがあります。
社労士や社会保険労務士法人に依頼することで、専門的な知識と経験を活かしたサポートが受けられ、書類作成や手続きのミスを防ぐことができます。

また、主治医への診断書依頼のアドバイスや、審査で不利にならないためのポイントも教えてもらえるため、安心して手続きを進めることができます。

費用はかかりますが、支給継続の確率を高めたい方には大きなメリットがあります。

• 書類作成・手続きのミス防止
• 主治医への依頼アドバイス
• 審査で不利にならないポイントを教えてもらえる
• 安心して手続きできる

更新手続きを行わない場合どうなる？リスクや注意点を解説

障害年金の更新手続きを行わない場合、支給が自動的に停止されてしまいます。
また、提出期限を過ぎてしまうと、遡って支給を受けることができない場合もあるため、必ず期限内に手続きを完了させることが重要です。

やむを得ない事情で提出が遅れる場合は、事前に年金事務所や日本年金機構に相談し、対応方法を確認しましょう。
手続きを怠ると、生活に大きな影響が出るため、早めの準備と確認が大切です。

• 手続きをしないと支給停止
• 期限遅れは遡及支給不可のリスク
• 遅れる場合は必ず相談

支給継続・等級維持のための準備と対応策

障害年金の支給継続や等級維持のためには、日常生活の状況や症状の変化を日々記録しておくことが有効です。
診断書作成時に役立つだけでなく、主治医との面談時にも具体的な説明がしやすくなります。

また、就労状況や生活環境の変化があった場合は、すぐに記録し、更新時に正確に申告しましょう。
必要に応じて社労士などの専門家に相談し、書類作成や手続きのサポートを受けることもおすすめです。

• 日常生活や症状の変化を記録
• 主治医との面談で具体的に説明
• 就労・生活環境の変化は正確に申告
• 専門家のサポートを活用

障害年金更新に関するQ&A・よくある不安とその解決方法

障害年金の更新に関しては、多くの方が「通知が来ない」「書類が届かない」「審査が不安」など、さまざまな不安や疑問を抱えています。

ここでは、よくある質問とその解決方法をまとめてご紹介します。
困ったときは一人で悩まず、年金事務所や専門家に相談することが大切です。

また、手続きの流れや必要書類を事前に確認しておくことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

• 通知や書類が届かない場合の対処法
• 年金事務所への相談方法
• 審査で気をつけたいポイント

更新通知が来ないとき・書類が届かないときの対処方法

更新通知や必要書類が届かない場合は、まず住所変更の手続きが正しく行われているかを確認しましょう。
それでも届かない場合は、早めに年金事務所や日本年金機構に連絡し、状況を説明してください。

郵便事故や手続きミスが原因の場合もあるため、早期対応が重要です。
また、提出期限が迫っている場合は、窓口で直接書類を受け取ることも可能です。

• 住所変更手続きの確認
• 年金事務所・日本年金機構に連絡
• 窓口で書類を受け取る方法も

受付時間や年金事務所への電話相談の流れ

年金事務所への電話相談は、平日8:30～17:15が一般的な受付時間です。
混雑する時間帯を避けて連絡すると、スムーズに相談できます。

相談時には、年金証書や基礎年金番号などの情報を手元に用意しておくと、対応が早くなります。
また、窓口での相談も可能ですが、事前予約をしておくと待ち時間を短縮できます。

• 平日8:30～17:15が受付時間
• 年金証書や基礎年金番号を準備
• 窓口相談は事前予約がおすすめ

更新審査が不安な方へ～気をつけたいミスや問い合わせ事例

更新審査でよくあるミスには、診断書の記載漏れや誤記、就労状況の申告ミス、必要書類の提出忘れなどがあります。
また、審査基準や手続きの流れが分からず不安を感じる方も多いです。

不明点がある場合は、年金事務所や社労士に早めに相談し、正しい情報を得ることが大切です。
問い合わせ事例としては、「診断書の内容が実態と違う」「書類が期限に間に合わない」などが多く、早めの準備と確認がトラブル防止につながります。

• 診断書の記載漏れ・誤記に注意
• 就労状況の申告ミスを防ぐ
• 不明点は早めに相談

まとめ：障害年金更新を安心して乗り切るために

障害年金の更新は、正しい知識と準備があれば決して怖いものではありません。
診断書の内容や就労・生活状況の申告、提出期限の厳守など、基本的なポイントを押さえておくことで、支給停止や減額のリスクを大きく減らすことができます。

不安な場合は、社労士などの専門家に相談し、サポートを受けるのも有効です。
この記事を参考に、安心して障害年金の更新手続きを進めてください。

＞＞当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
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