20歳前傷病による障害年金と受診状況等証明書の重要性と取得方法

20歳前傷病による障害年金の申請では、初診日を証明する「受診状況等証明書」が極めて重要です。この書類は、最初に受診した医療機関が発行し、申請の可否を左右します。しかし、閉院やカルテの廃棄などで取得が難しいケースもあります。

本記事では、証明書の役割、取得方法、入手できない場合の代替手段や注意点まで、申請を成功させるための具体策を詳しく解説します。

受診状況等証明書とは何か

受診状況等証明書は、障害年金の申請時に初診日を証明するための重要な書類です。初診日とは、障害の原因となった病気やケガで初めて医療機関を受診した日を指します。障害年金の制度では、この日付が「20歳前傷病」か「20歳以降発症」かを判断する基準となり、適用される制度や受給条件が大きく変わります。

特に20歳前傷病では、保険料納付要件が免除される反面、初診日の証明が取れなければ申請自体が進まないため、この書類は申請成功の鍵を握っています。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

受診状況等証明書の取得先と依頼の流れ

受診状況等証明書は、初診を受けた医療機関が作成します。依頼の流れは以下の通りです。

1.初診病院へ連絡

 まず、初診を受けた病院や診療所に電話し、障害年金申請のための「受診状況等証明書」を作成してほしい旨を伝えます。

2.必要書類を準備

 身分証明書、委任状(代理の場合)、発行手数料(500円~数千円程度)が必要です。

3.医療記録の確認

 病院側がカルテや診療記録を確認し、初診日や当時の症状を証明します。

4.証明書の発行

作成には数日~数週間かかることが多く、混雑状況によってはさらに時間がかかります。

5.内容の確認

受け取ったら、初診日や氏名、生年月日などに誤りがないか必ず確認しましょう。誤記があると再発行が必要になります。

初診日の証明が困難なケース

医療機関が閉院している

地方の小規模医院などでは、医師の引退や施設の閉鎖で記録が消失している場合があります。この場合は、医師会や自治体の医療機関情報から引き継ぎ先を探すか、カルテの保管場所を確認します。

カルテ保存期間が過ぎている

カルテの保存義務は原則5年間ですが、病院によってはそれ以上保管している場合もあります。まずは直接問い合わせ、残っているか確認しましょう。

記憶があいまい

幼少期の受診では本人が覚えていないことが多く、家族や学校関係者の証言が頼りになります。この場合は第三者証明の準備も並行して進めます。

代替証明の方法

初診病院から証明書を取得できない場合、以下の資料を組み合わせて代替します。

  • 2番目以降に受診した病院の診療記録
  • 母子手帳の記録
  • 学校の健康診断結果や保健室記録
  • 健康保険組合や自治体に残る医療費請求履歴
  • 家族や知人、学校関係者による第三者証明書

これらは単独では証明力が弱いため、複数の資料を合わせて提出することが望ましいです。

受診状況等証明書の書類取得のタイミングと注意点

20歳前傷病の障害年金は、20歳到達後すぐに申請可能ですが、受診状況等証明書が揃わなければ申請できません。カルテ破棄や閉院のリスクを考えると、20歳になる前から取得準備を始めるのが理想です。また、証明書の内容が申請書や診断書と一致していないと、審査が止まる原因になります。

ケース別アドバイス

  • 長期間通院していない場合:最近の受診記録だけでは初診日を証明できないため、必ず最初の医療機関にアプローチする。
  • 複数の病院を経由している場合:どの病院が初診に当たるかを整理し、時系列で受診歴をまとめておく。
  • 医療機関との連絡が困難な場合:書面依頼や代理人を立てることで対応可能。

専門家を活用するメリット

社会保険労務士などの専門家は、初診日の特定や証拠集めの経験が豊富です。書類の不備を防ぎ、年金事務所とのやり取りを代行してもらえるため、申請の確実性が高まります。

まとめ

受診状況等証明書は、20歳前傷病による障害年金の受給可否を左右する最重要書類です。取得が難しい場合でも、代替資料や第三者証明を駆使すれば申請できる可能性があります。早めの準備と慎重な確認が、スムーズな受給への第一歩です。

>>障害年金申請めんどくさいと思っている方へ 面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

愛媛・松山障害年金相談センターでは障害年金の申請のお手伝いをしています。
お気軽にお問い合わせください。

>>当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
65歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

>>障害年金の基礎知識について

>>障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

>>障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる1分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症 など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴 など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症 など

その他

悪性新生物(ガン)、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病(強皮症、パーキンソン症候群)、その他難病など

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。

LINEで簡単にご相談できます。

LINEをお使いのお方はLINEを使って簡単にご相談することができます。

当事務所に依頼するメリット

障害年金はご自身で申請することができます。
ご自身で障害年金を申請する場合は多くのハードルがあります。

なぜ当事務所に依頼した方がいいのか依頼するメリットについて解説します。

【四国地域対応可能】障害年金のことについて無料相談しませんか?

まずはお電話かメールで「無料相談のご予約」をしてください。

【電話でのお問い合わせ】
TEL 089-907-3797
スマホの場合は電話のアイコンをタップしてもらえれば直接つながります。

【メールでのお問い合わせ】
メールでお問い合わせはこちらからお問い合わせください。
>>メールでのお問い合わせ

当センターは、お客様の障害年金に関わるすべてのお悩みにお応えさせていただきます。 特にその中でもお客様が受給できる可能性のある年金に関して丁寧にアドバイスを行います。

相談をする前に障害年金に該当しているかどうか診断することもできます。
>>障害年金が受給できるかどうか分かる「1分間受給判定」

1分間受給判定をした後には後日こちらから診断判定をお知らせいたします。

障害年金相談にあたり、相談内容について専門家としてお答えいたします。
責任を持ったお答えのためには信頼関係が必要です。
下記の項目を最初にお聞きいたしますのでご用意いただけますよう、お願いいたします。

【必須項目】
(1)お名前、(2)生年月日(年齢)、(3)電話番号、(4)住所
【ご自身でわかる場合】
(5)初診日(医療機関に初めて受診した日)、 (6)加入年金制度の種類と加入状況、(7)傷病名(診断傷病名)

対応エリア(四国地域対応可能)

愛媛県

松山市今治市宇和島市八幡浜市新居浜市西条市大洲市伊予市四国中央市西予市東温市越智郡上島町上浮穴郡久万高原町松前町砥部町喜多郡内子町西宇和郡伊方町松野町鬼北町愛南町

香川県

高松市丸亀市坂出市善通寺市観音寺市さぬき市東かがわ市三豊市土庄町小豆島町三木町直島町宇多津町綾川町琴平町多度津町まんのう町

高知県

高知市室戸市安芸市南国市土佐市須崎市宿毛市土佐清水市四万十市香南市香美市東洋町奈半利町田野町安田町北川村馬路村芸西村本山町大豊町土佐町大川村いの町仁淀川町中土佐町佐川町越知町檮原町日高村津野町四万十町大月町三原村黒潮町

徳島県

徳島市鳴門市小松島市阿南市吉野川市阿波市美馬市三好市勝浦町上勝町佐那河内村石井町神山町那賀町牟岐町美波町海陽町松茂町北島町藍住町板野町上板町つるぎ町東みよし町

LINEで簡単にご相談できます。

LINEをお使いのお方はLINEを使って簡単にご相談することができます。

お問合せフォーム

愛媛県はもちろん高知県、香川県、徳島県にお住いの方でも当センターにお越しになることなく電話やLINEのみで障害年金の申請のお手伝いをしています。
専門スタッフが丁寧にサポート。障害年金の申請方法でお悩みの方、距離を問わずお気軽にご相談ください。

「愛媛・松山障害年金相談センター」へのお問合せはこちらから

    お名前

    お住まい

    ※申し訳ありませんが、現在は四国地域のみの対応とさせていただいております。

    メールアドレス

    お電話番号

    年齢

    お問い合わせ内容

    無料相談を申し込みたい障害年金の質問がしたいその他

    ご相談内容

    ご入力の内容はこちらで宜しいでしょうか?

    今一度ご確認頂き、宜しければチェックを入れて送信ボタンをクリックして下さい。

    障害年金コラムの関連記事はこちら