慢性子球体腎炎の症状と障害年金の受給資格をわかりやすく解説

慢性子球体腎炎は、腎臓の糸球体(しきゅうたい)という部分に炎症が起こり、腎臓の働きがだんだん悪くなる病気です。

ゆっくり進行するため、気づかないまま悪化することが多く、適切な治療が遅れると慢性腎不全になることもあります。

慢性子球体腎炎の原因

この病気の原因はいくつかありますが、明確な原因がわからない場合も多いです。代表的な原因には以下のものがあります。

免疫の異常

免疫系が正常に働かず、自分の腎臓を誤って攻撃することがあります。これが腎臓の炎症の原因になることがあります。

感染症

溶連菌(ようれんきん)などの感染症が原因で、後から腎炎が起こることがあります。ウイルスや細菌による感染も関係することがあります。

遺伝的な要因

家族に同じような腎臓の病気がある場合、遺伝が原因で発症することがあります。

高血圧や糖尿病

高血圧や糖尿病が腎臓に負担をかけ、結果的に慢性子球体腎炎を引き起こすことがあります。

慢性子球体腎炎の症状

この病気は初期段階で症状がほとんどないため、健康診断などで発見されることが多いです。症状が進行してくると、次のような変化が現れます。

むくみ

足や顔がむくむことがあります。腎臓の機能が低下し、余分な水分が体にたまることで起こります。

血圧が高くなる

腎臓が水分や塩分をうまく処理できなくなるため、高血圧を引き起こします。

尿の異常

尿に泡が出る(タンパク尿)や、尿に血が混じる(血尿)などの異常が見られることがあります。

疲れやすい

腎臓が老廃物を処理できなくなると、体がだるく感じたり、疲れやすくなったりします。

障害年金の受給について

慢性子球体腎炎が進行し、腎不全や透析治療が必要になると、障害年金を受け取れる場合があります。障害年金は、病気や障害で生活や仕事に支障をきたしている人に支給される公的な支援金です。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

障害等級について

障害年金は、症状の重さに応じて1級から3級までの等級があり、慢性子球体腎炎の場合、特に腎不全や透析を行っている場合に該当します。たとえば、週に3回以上の透析を受けている人は、2級に該当することが多いです。

必要な書類

申請には、医師の診断書や、これまでの病歴を証明する書類が必要です。初めて病院にかかった日(初診日)がわかる書類も必要なので、病院の記録はしっかりと保存しておきましょう。

申請の流れ

障害年金の申請は、まず必要な書類を揃えて日本年金機構に提出します。その後、審査を経て支給の可否や等級が決まります。申請から結果が出るまでに数か月かかることもあるため、早めに準備を進めることが大切です。

障害年金を申請する際のポイント

障害年金の申請にはいくつかの重要なポイントがあります。

医師の診断書が重要

病気や障害の詳細、生活への影響が診断書に正確に書かれていることが大切です。医師に詳しく書いてもらうようお願いしましょう。

初診日の証明が必要

初診日が年金の審査において重要な基準になりますので、その日が正確にわかる書類が必要です。

専門家に相談する

障害年金の申請は手続きが複雑なため、年金事務所や社労士に相談するのがおすすめです。サポートを受けることで、スムーズに申請が進む可能性が高くなります。

まとめ

慢性子球体腎炎は、早期発見と治療が非常に重要な病気です。もし症状が現れたら、すぐに医師の診断を受け、治療を始めることが腎臓の機能を保つために大切です。また、病気が進行して障害が残る場合には、障害年金制度を活用して生活を支えることも検討しましょう。

愛媛・松山障害年金相談センターでは障害年金の無料相談を行っています。
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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
65歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

>>障害年金の基礎知識について

>>障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

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目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症 など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴 など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症 など

その他

悪性新生物(ガン)、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病(強皮症、パーキンソン症候群)、その他難病など

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。

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