統合失調症を落ち着かせる方法には、専門的な治療と日常生活での工夫が重要です。統合失調症は、思考や感情のコントロールが難しくなる慢性の精神疾患ですが、適切なケアとサポートで症状を管理し、安定した生活を送ることが可能です。

ここでは、統合失調症を持つ人が日常生活で症状を落ち着かせるための方法について解説します。

統合失調症の症状を落ち着かせる方法

治療の継続が最優先

まず、統合失調症の治療は専門的な医療機関で行われるべきです。治療の主な方法は、抗精神病薬の服用とカウンセリングや心理療法です。薬物療法は幻覚や妄想といった陽性症状を軽減するのに役立ちます。

患者自身が自己判断で薬を中止することは、再発のリスクを高めるため、医師の指示に従い、定期的な通院と服薬管理を行うことが大切です。また、心理療法では、病気に対する理解を深め、ストレス管理や対人スキルの向上をサポートします。

ストレスを減らす

統合失調症の症状は、ストレスによって悪化することがあります。そのため、ストレスを軽減する方法を見つけることが重要です。リラクゼーション法や瞑想、深呼吸などは、心の緊張を和らげる効果があります。

また、規則正しい生活リズムを保つこともストレス管理に役立ちます。例えば、毎日決まった時間に起きて、食事や運動、睡眠のリズムを整えることで、体と心のバランスが整い、症状の安定につながります。

サポートネットワークの活用

統合失調症の患者にとって、孤立は症状を悪化させる要因となりかねません。家族や友人、支援グループとのつながりを持つことが、精神的な安定を助けます。家族は、患者が適切な治療を受けているか、日常生活で困難に直面していないかを見守る役割を果たすことができ、患者自身も安心感を得られます。

また、同じ病気を持つ人々との交流も、病気の理解や共感を深めるための貴重な機会となるでしょう。地域のサポートグループやオンラインコミュニティを活用することで、孤独感を和らげることができます。

規則的な運動と健康的な食事

心身の健康を保つために、運動は大きな役割を果たします。ウォーキングやヨガ、軽い筋力トレーニングなど、無理のない範囲で定期的に身体を動かすことが推奨されます。運動は気分を向上させる効果があり、ストレスホルモンの分泌を抑え、リラックス効果を得ることができます。

また、バランスのとれた食事も重要です。ビタミンやミネラルが豊富な食材を摂取し、加工食品や糖分の多い食べ物を避けることで、心と体の健康をサポートできます。例えば、オメガ３脂肪酸を含む魚や、野菜や果物は、脳の健康を保つのに有効です。

睡眠の質を向上させる

十分な睡眠は、統合失調症の症状を落ち着かせるために非常に重要です。不眠や浅い睡眠は、症状を悪化させる可能性があるため、良質な睡眠環境を整えることが求められます。例えば、寝る前にリラックスする習慣を持ち、画面の光を避けることや、部屋を暗く静かにするなどの工夫が効果的です。

日中に適度に身体を動かし、夜は決まった時間に就寝することで、自然と睡眠リズムが整います。

自己ケアの重要性

統合失調症を持つ人にとって、自己ケアは病気の管理に不可欠です。自己ケアとは、自分の体調や感情に敏感になり、適切なケアを自分で行うことを意味します。たとえば、症状が悪化しそうな兆候を感じた時に早めに対策を取ることや、無理をしない範囲で日常生活を送ることが含まれます。定期的に自分の気持ちを振り返り、ストレスや疲労を感じたら、無理をせず休むことが大切です。

統合失調症の落ち着かせ方には、治療の継続、ストレス管理、サポートネットワーク、運動や睡眠の質の向上、そして自己ケアが欠かせません。これらをバランスよく取り入れることで、症状の安定を図り、より良い生活を送ることができるでしょう。

統合失調症の障害年金受給事例

統合失調症は障害年金の対象となります。

愛媛・松山障害年金相談センターは障害年金の申請代行のお手伝いをしています。
当センターは統合失調症についてたくさんの受給事例があります。

＞＞７年前から統合失調症で通院中。症状が良くなるたびに就労していたけれど５年遡及が認められた事例

＞＞険料納付要件を満たさなかったが、小学校のころのてんかんを初診日として統合失調症で障害基礎年金２級を取得、年間約７８万円を受給できたケース

＞＞統合失調症が原因の暴力行為で逮捕された方で障害基礎年金２級取得、年間約７８万円を受給できたケース

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

note.com/ehimesr/