低酸素脳症で障害年金はもらえる?低酸素脳症と障害者手帳と障害年金の関係について

低酸素脳症は、脳が十分な酸素を得られなくなることで発生する疾患で、後遺症によって日常生活や仕事に支障をきたすことがあります。その結果、経済的支援が必要になることが多いため、障害年金や障害者手帳の利用が重要です。

本記事では、低酸素脳症と障害年金、さらに障害者手帳の取得方法について詳しく解説します。

目次

低酸素脳症とは?その影響と障害の程度

低酸素脳症は、脳が長時間にわたり酸素不足に陥ることで、脳細胞がダメージを受ける状態です。この疾患の重症度はさまざまで、軽度の記憶障害から、運動機能の低下、言語障害、重度の認知機能障害、さらには植物状態に至るケースまで幅広く存在します。日常生活が困難になる場合もあり、その結果として働くことが難しくなることも多く見られます。

低酸素脳症による障害が日常生活や労働に影響を与える場合、経済的な負担を軽減するために障害年金を受給することが検討されます。また、障害者手帳を取得することで、医療費の助成や福祉サービスを受けることができるため、これらの制度を利用することは非常に重要です。

障害年金の仕組みと申請方法

障害年金は、病気やけがで働けなくなった場合に、国民年金や厚生年金から支給される公的な年金制度です。低酸素脳症で障害が残り、生活に支障をきたす場合には、障害年金を申請することで経済的な支援を受けることができます。障害年金の申請手続きには、いくつかの要件を満たす必要があります。

初診日の重要性

障害年金の申請において、最も重要なポイントの一つは初診日です。初診日とは、低酸素脳症に関連する症状で初めて医療機関を受診した日を指し、この日が障害年金の申請において基準となります。初診日が正確に確認できる書類(カルテなど)が必要です。

障害の程度による等級

障害年金は、障害の重さに応じて1級から3級までの等級に分けられ、支給される年金額が異なります。低酸素脳症の場合、運動機能や認知機能の障害が著しい場合には、1級や2級に該当する可能性があります。

障害年金の申請に必要な書類

障害年金を申請する際には、医師による診断書、初診日を確認できる書類、そして日常生活でどの程度支障をきたしているかを示す生活状況報告書が必要です。これらの書類を準備し、障害年金事務所に提出します。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

障害者手帳の取得によるメリット

障害者手帳は、障害を持つ方が日常生活や社会的支援を受けるために必要な証明書です。低酸素脳症の後遺症により、身体的または精神的な障害が残った場合、身体障害者手帳または精神障害者保健福祉手帳を取得することが可能です。

身体障害者手帳と精神障害者保健福祉手帳の違い

低酸素脳症によって生じる障害の種類によって、取得できる手帳が異なります。運動機能や視覚、聴覚に障害が残る場合には身体障害者手帳を、認知機能や精神的な障害が大きい場合には精神障害者保健福祉手帳を申請します。それぞれの手帳には、障害の重さに応じて等級が設定され、等級によって受けられる支援の内容が異なります。

障害者手帳を持つことで受けられる主な支援

障害者手帳を取得すると、次のような公的支援や優遇措置を受けることができます。

公共交通機関の割引

鉄道やバスなどの運賃が割引され、通院や移動の経済的負担が軽減されます。

税制優遇

所得税や住民税の軽減、自動車税や軽自動車税の減免が受けられることがあります。

医療費助成

各自治体により、医療費の助成を受けることができるため、継続的な治療やリハビリにかかる費用負担が軽くなります。

福祉サービス

ホームヘルプサービスやデイサービスの利用、住宅改修の補助など、生活をサポートするサービスが提供されます。

障害者手帳の申請手続き

障害者手帳を取得するためには、医師の診断書を含む申請書類を自治体に提出する必要があります。審査を経て、障害の程度に応じた等級が決定され、手帳が交付されます。身体障害者手帳の場合は1級から6級まで、精神障害者保健福祉手帳の場合は1級から3級までの等級があります。

障害年金と障害者手帳を併用するメリット

障害年金と障害者手帳はそれぞれ異なる支援制度ですが、併用することで経済的支援と日常生活のサポートを同時に受けることができます。障害年金は主に生活費を補助し、障害者手帳は医療費の助成や公共料金の割引など、生活のあらゆる側面での支援を提供します。

例えば、低酸素脳症の後遺症で働くことができなくなった場合、障害年金によって収入を補いながら、障害者手帳を活用して通院や福祉サービスを受けることができます。これにより、生活の質を保ちながら治療やリハビリに専念することができます。

>>障害年金申請めんどくさいと思っている方へ 面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

まとめ

低酸素脳症による後遺症が残り、日常生活に支障をきたす場合、障害年金と障害者手帳の制度を利用することで、経済的負担と生活面でのサポートを受けることが可能です。障害年金は経済的な支援を、障害者手帳は生活支援を提供するため、両者をうまく活用することが重要です。申請には医師の診断書などの必要書類が欠かせませんが、専門家の助言を受けながら進めることで、スムーズに手続きを完了させることができます。

低酸素脳症の患者やその家族は、これらの制度を最大限に活用し、生活の質を向上させるためのサポートを受けることが重要です。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

>>眼の障害の受給事例はこちら

聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

>>聴覚、平衡機能の障害の受給事例はこちら

鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

>>肢体の障害の受給事例はこちら

精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

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呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

>>呼吸器疾患の受給事例はこちら

循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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STEP
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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

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