

くも膜下出血は命に関わる重大な疾患であり、手術や治療で回復した後も、麻痺や高次脳機能障害といった後遺症が残ることがあります。
こうした障害により、日常生活や社会生活に制限が生じた場合、「障害者手帳」の取得が可能です。この記事では、くも膜下出血後に取得できる障害者手帳の種類や対象条件、申請の流れについて詳しく解説します。
くも膜下出血で取得できる障害者手帳の種類
くも膜下出血による後遺症が残った場合、症状の内容に応じて取得できる障害者手帳の種類が異なります。身体に麻痺や視覚障害などがある場合には「身体障害者手帳」が該当することがあります。
一方で、記憶力の低下や注意障害、感情のコントロールが難しいといった「高次脳機能障害」がある場合には、「精神障害者保健福祉手帳」の対象となる可能性があります。どちらの手帳も、障害の程度に応じて1級から3級まで等級が分かれています。
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精神障害者保健福祉手帳の対象となる高次脳機能障害とは
高次脳機能障害は、脳の損傷によって記憶・判断・集中・感情調整などに支障が出る状態です。くも膜下出血によって脳に損傷が生じた場合、この障害が残ることがあります。
たとえば、新しい情報が覚えられない、段取りが組めない、同じことを何度も繰り返す、感情が不安定で怒りっぽくなるなどの症状が典型的です。これらが原因で仕事や家庭での生活に支障が出ている場合、精神障害者保健福祉手帳の対象となります。
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手帳取得の条件と診断書の重要性
精神障害者保健福祉手帳を申請するには、障害の原因となったくも膜下出血の初診日から6ヶ月以上が経過していることが必要です。
加えて、精神科や神経内科など専門医による診断書の提出が求められます。この診断書には、症状の内容や程度、日常生活への影響などが詳細に記載されるため、医師としっかりと情報を共有しておくことが重要です。
また、等級の判定にもこの診断書が大きく影響します。
申請手続きと必要書類
手帳の申請は、住民票のある市区町村の障害福祉窓口で行います。必要書類としては、申請書、診断書、本人の顔写真、マイナンバーの確認書類などがあります。
申請後、自治体での審査を経て、認定されれば手帳が交付されます。審査には1〜2ヶ月程度かかることが一般的です。また、手帳には有効期限があり、通常は2年ごとに更新手続きが必要です。
障害者手帳で受けられる支援とメリット
障害者手帳を取得すると、さまざまな支援制度を利用できるようになります。たとえば、医療費助成、所得税や住民税の控除、公共交通機関の割引、福祉サービスの優先利用などがあります。
また、就労支援や職場での配慮を求める際にも、手帳の所持が有効です。とくに高次脳機能障害のように外見では分かりにくい障害の場合、制度を通じて支援を受けやすくなることは大きなメリットと言えます。
まとめ:手帳取得で生活と社会参加の支えに
くも膜下出血後に残る後遺症は、身体的なものだけでなく、精神的・認知的な障害にも及ぶことがあります。高次脳機能障害のような見えにくい障害であっても、障害者手帳を取得することで、日常生活や社会参加を支えるさまざまな制度の対象となります。
障害が安定し、生活に支障があると感じたら、早めに医師や自治体の相談窓口に問い合わせ、手帳の申請を検討してみましょう。
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