

進行性核上性麻痺(PSP)は、脳の特定の部位で神経細胞が徐々に減少していく神経変性疾患です。
この病気は、歩行障害や転倒のしやすさ、目の動きに関する障害、しゃべりにくさ、飲み込みにくさなどの多彩な症状を引き起こします。
進行が早く、初期症状がパーキンソン病と似ているため、診断が難しいこともありますが、パーキンソン病治療薬があまり効果を示さない点が特徴です。
進行性核上性麻痺の原因と発症要因
進行性核上性麻痺の明確な原因は未だ解明されていません。脳内の黒質や中脳、視床下核、小脳などの神経細胞が減少し、タウという異常なタンパク質が神経細胞やグリア細胞に蓄積することが確認されていますが、この変化を引き起こす具体的なメカニズムはわかっていません。遺伝的要因が関与することは少ないと考えられています。
進行性核上性麻痺の主な症状
この病気の主な症状には、転倒しやすさ、眼球運動障害、構音障害、嚥下障害、そして認知機能の低下が含まれます。特に、下を向くことが難しいといった視覚的な問題や、歩行中にバランスを崩して転倒することが初期症状として現れます。症状が進行すると、眼球が動かなくなり、飲み込む力が弱くなるため、誤嚥性肺炎のリスクも高まります。
治療法とリハビリテーションの役割
現在、進行性核上性麻痺の根本的な治療法は存在しません。パーキンソン病治療薬や抗うつ薬が使用されることがありますが、その効果は限定的です。リハビリテーションは、筋力維持やバランス訓練、嚥下や言語のトレーニングなどが行われ、病状の進行を遅らせるための重要な手段です。
進行性核上性麻痺の経過と日常生活での注意点
この病気は、発症から数年で歩行障害が悪化し、最終的には寝たきりとなることが多いです。症状や進行速度には個人差がありますが、特に転倒防止が日常生活では重要です。
環境を整え、体に負担がかからないようにすることで、怪我を防ぐことができます。嚥下障害が進んだ場合は、食事形態を見直し、経管栄養や胃瘻が必要になる場合もあります。
障害年金の申請とサポート
進行性核上性麻痺は指定難病に認定されており、障害年金の対象になる可能性があります。病状の進行度合いや日常生活での支障に応じて、申請が可能です。適切な診断書を準備し、早めに申請することで、経済的な支援を受けることができるため、専門医のサポートを受けながら手続きを進めることが推奨されます。
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