子宮内膜症は、子宮内膜に似た組織が子宮の外側に増殖し、さまざまな症状を引き起こす疾患です。

この異常な組織は月経のたびに出血を起こしますが、体外に排出されることがないため、炎症や癒着、痛みの原因になります。子宮内膜症は慢性的な痛みや不妊症を引き起こし、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。場合によっては障害年金の対象となることもあります。

子宮内膜症の原因

子宮内膜症の正確な原因は未解明ですが、いくつかの仮説があります。最も一般的な説の一つが「月経血の逆流説」で、月経血が卵管を通って腹腔内に逆流し、そこに内膜組織が増殖するというものです。

また、遺伝的要因や免疫系の異常、ホルモンバランスの乱れも関連しているとされています。家族に子宮内膜症の既往がある場合、発症リスクが高まることが知られています。

子宮内膜症の主な症状

子宮内膜症の代表的な症状は、以下の通りです。

激しい月経痛

通常の月経痛よりも強い痛みがあり、痛みが月経前後にも続くことがあります。

骨盤痛

慢性的な骨盤周辺の痛みが感じられることがあります。

性交痛

性交時に痛みを伴う場合があります。

排便痛

腸管周辺に内膜組織が増殖すると、排便時に痛みが発生することがあります。

不妊

内膜組織が卵巣や卵管に影響を与え、排卵や受精が妨げられることがあります。

これらの症状が日常生活に大きな影響を与えることがあり、特に仕事や家事が困難になる場合も少なくありません。

子宮内膜症と障害年金

子宮内膜症が重症化し、治療を続けても症状が改善されない場合、障害年金の対象となる可能性があります。障害年金は、病気や障害が原因で労働や日常生活に支障をきたす場合に支給される制度です。

特に、痛みがひどく仕事を続けられない、または日常生活において介助が必要になるようなケースでは、障害年金を申請する価値があります。

障害年金の申請手続き

障害年金を申請する際には、医師の診断書や治療歴、症状の経過を詳細に記載した書類が必要です。診断書には、症状がどのように日常生活や仕事に影響を与えているかを明確に記載してもらうことが重要です。

例えば、「長時間座ることができない」「痛みで集中力が低下する」「家事を行うのが困難」といった具体的な状況を説明することで、審査がスムーズに進む可能性があります。

障害年金の申請に向けた準備

子宮内膜症による障害年金の受給を考えている場合、まずは医師のサポートを受けながら、適切な書類を揃えることが重要です。

特に、痛みや不妊、慢性的な疲労が仕事や日常生活に重大な影響を与えている場合、障害年金は生活の支えとして大きな役割を果たします。また、専門の社会保険労務士に相談し、申請手続きをスムーズに進めることも一つの方法です。

＞＞障害年金を自分で申請するのは難しい？社会保険労務士に依頼するメリットについて

まとめ

子宮内膜症は、痛みや不妊など、生活に大きな影響を与える可能性のある病気です。早期に診断し、適切な治療を受けることが大切です。また、症状が重度で日常生活に支障をきたす場合、障害年金の申請を検討することも重要です。

愛媛・松山障害年金相談センターでは障害年金の無料相談を行っています。
お気軽にお問い合わせください。

＞＞当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

note.com/ehimesr/