統合失調症の家族を支えることは、精神的にも肉体的にも非常に大変な役割を果たすことが求められます。愛する家族が病気と向き合う中で、サポートをする側も多くのストレスや疲労を感じやすく、長期的に健康を維持するためには、自分自身のケアも必要です。

ここでは、統合失調症の家族が感じる負担や、それを軽減するための対策について解説します。

統合失調症の家族が感じる負担

統合失調症の家族をサポートする中で、多くの人が精神的、肉体的、そして社会的な孤立感を感じやすいと言われています。

精神的な疲れ

患者の予測できない行動や、症状の悪化に対する不安から、家族は常に緊張状態に置かれることが多いです。このような状況が続くと、ストレスが蓄積し、無力感を感じることもあります。

肉体的な疲れ

患者の世話や通院のサポート、薬の管理といった日常的なケアは、家族の生活にも大きな影響を与えます。休息の時間が取れず、慢性的な疲労感に悩まされることも少なくありません。

社会的な孤立感

統合失調症は社会的な理解が十分に進んでいない病気のため、家族は周囲に相談しづらいことが多いです。その結果、孤立感を感じ、サポートを求めにくい状況に陥ることがあります。

家族ができる対策

家族が統合失調症の患者を長期的にサポートするためには、自分自身の健康を守りながら、無理のないケアを続けることが大切です。

専門家のサポートを受ける

精神科医やカウンセラーなど、専門家の助けを借りることは、家族にとっても重要です。患者への対応方法だけでなく、家族自身の精神的なケアについてもアドバイスを受けることができます。

家族会やサポートグループを活用する

同じ悩みを持つ家族と交流することで、孤独感を和らげ、共感を得ることができます。家族会やサポートグループでは、実践的なアドバイスや役立つ情報を共有できるため、心強いサポートとなるでしょう。

リフレッシュの時間を作る

家族としての責任感から、自分のことを後回しにしがちですが、心身のバランスを保つために定期的にリフレッシュの時間を確保することが大切です。趣味や短期間の休養を取ることで、心身の疲労を和らげることができます。

他の家族や友人の協力を仰ぐ

ケアを一人で抱え込まず、他の家族や友人にも協力をお願いすることが大切です。助けを求めることは決して弱さではなく、持続可能なサポート体制を築くために重要です。

障害年金の活用

統合失調症の家族を支える上で、経済的なサポートも非常に重要です。特に、障害年金は大きな支えとなります。

障害年金とは

障害年金は、病気や障害で働くことが難しい場合に支給される公的年金の一種です。統合失調症も対象となり、症状に応じて1級から3級の等級で支給額が異なります。患者が治療に専念できるよう、経済的な安定を図る重要な制度です。

申請手続きのサポート

障害年金の申請には、主治医の診断書や必要書類の準備が必要ですが、社会保険労務士や年金相談センターでサポートを受けながら進めることができます。家族で協力して申請手続きを進めることが、経済的な安心感を得る第一歩です。

家族の経済的負担の軽減

障害年金が支給されることで、家族の経済的な負担が軽減されます。これにより、患者と家族が共に安心して治療やサポートに専念できる環境を整えることが可能になります。

長期的な視点でサポートを考える

統合失調症は長期にわたる治療が必要な病気であり、家族も長期的なサポートが求められます。しかし、その過程で家族自身が疲れ果ててしまうと、患者へのケアが十分に行えなくなってしまう可能性があります。適切なサポート体制を整え、無理なく継続できるよう、自身の健康も大切にしながら取り組んでいくことが必要です。

患者と家族双方がより良い生活を送るために、精神的・肉体的ケアだけでなく、経済的なサポートも積極的に活用しながら、持続可能なサポート体制を築くことが重要です。

発達障害の障害年金受給事例

発達障害は障害年金の対象となります。

愛媛・松山障害年金相談センターは障害年金の申請代行のお手伝いをしています。
当センターは発達障害についてたくさんの受給事例があります。

＞＞ご自身で年金請求したが不支給。その後手続き委任を受けて発達障害で障害年金2級が決定した事例

＞＞広汎性発達障害により10年前ご家族が障害年金請求をしたが不支給。今回の手続きで障害基礎年金2級が決定した事例

＞＞長年「適応障害」で通院を続けていたけど、引っ越しのタイミングで転院。新しく通い始めた心療内科で発達障害と診断され障害年金受給が決定した事例

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

＞＞障害年金申請めんどくさいと思っている方へ　面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

note.com/ehimesr/