精神科へ入院したらどうする?障害年金と障害者手帳を申請するポイント

精神科への入院が必要なほどの精神的な障害を抱えた場合、生活そのものに大きな影響を与えることが多いです。特に、長期間の治療や療養が必要なケースでは、収入が途絶えたり、生活費や医療費の負担が重くなったりします。そんな時に支えとなるのが、障害年金や障害者手帳といった公的なサポートです。これらの制度を活用することで、経済的な不安を軽減し、安心して治療に専念できる環境を整えることができます。

本記事では、精神科入院時に役立つ障害年金や障害者手帳の制度、申請方法、それぞれのメリットについて分かりやすく説明します。

目次

精神科への入院と障害年金の関係

精神科への入院は、精神的な疾患や障害が重度の場合に必要となる医療措置です。特に長期間の入院が必要なケースでは、収入が途絶え、生活が困難になることが多いため、障害年金を活用することで経済的な支えを得ることができます。

障害年金は、精神障害などで就労が難しくなり、生活に支障が出た場合に受け取れる公的な支援です。たとえ精神科に入院中でも、障害年金の要件を満たしていれば受給が可能です。障害年金は1級から3級まであり、症状の重さに応じて支給額が異なります。

精神の障害が原因で入院している場合、退院後も社会復帰に時間がかかることが多いため、障害年金は生活を安定させるための重要な資金源となります。

>>障害年金を社労士に依頼すべきか?自分で申請を出す場合と社労士に依頼するメリット

障害者手帳の取得とメリット

精神の障害を持つ方が利用できるもう一つの重要な制度が障害者手帳です。障害者手帳は、精神障害者福祉手帳、身体障害者手帳、療育手帳などに分かれていますが、ここでは主に精神障害者福祉手帳について説明します。

精神障害者福祉手帳は、精神疾患による社会生活への困難をサポートするための公的な証明書です。この手帳を持つことで、様々な福祉サービスや優遇措置を受けることができます。対象となる精神疾患には、以下のようなものがあります:

  1. 統合失調症やその他の精神病性障害
  2. うつ病双極性障害(躁うつ病)
  3. 発達障害(自閉スペクトラム症、ADHDなど)
  4. パニック障害PTSD(心的外傷後ストレス障害)

精神障害者福祉手帳を取得することで、以下のようなメリットを享受できます:

医療費の軽減

自治体によっては、医療費の一部または全額が補助される場合があります。

公共交通機関の割引

手帳を提示することで、バスや電車などの公共交通機関が割引になるケースがあります。

税金の優遇措置

所得税や住民税の控除が受けられる可能性があります。

公共施設の割引

市民プールや美術館などの公共施設を割引料金で利用できる場合があります。

障害者手帳を持っていることで、生活のさまざまな場面で金銭的な負担を軽減できるため、経済的な支援が得られる障害年金と組み合わせて利用することで、より充実したサポートが受けられます。

>>障害者手帳のメリットとデメリット 障害者手帳を持っていると障害年金もらえる?

障害者手帳の取得手続き

精神障害者福祉手帳を取得するためには、以下の手順を踏む必要があります。

申請書の提出

市区町村の福祉課などで障害者手帳の申請書を入手し、必要事項を記入します。申請には本人または代理人が行うことができ、精神科に入院中の場合、家族や支援者が代理で手続きすることが可能です。

医師の診断書

障害者手帳の申請には、主治医による診断書が必要です。診断書には、精神疾患の具体的な症状や日常生活に与える影響が記載されます。診断書の内容が審査の基準となるため、正確で詳細な記載が求められます。

手続きの進行

書類が整ったら、福祉課に提出し審査を待ちます。審査には数週間から数ヶ月かかることが一般的です。手帳が発行されると、申請者に通知され、受け取りが可能となります。

障害年金と障害者手帳を併用するメリット

精神科への入院が必要な状態で、障害年金と障害者手帳の両方を活用することで、経済的および社会的な支援をより手厚く受けることができます。障害年金は生活費を補填する役割を果たし、障害者手帳は医療費や交通費などの日常的な負担を軽減してくれます。

たとえば、障害年金を受給している間、障害者手帳を持っていることで、医療費が軽減されれば、その分の余裕が生まれ、治療に専念できる環境が整います。また、交通機関の割引を利用して通院費を節約することも可能です。

さらに、障害者手帳を持っていると、障害者雇用枠での就労支援や、福祉サービスを活用しての社会復帰の手助けも受けられるため、退院後の生活も見据えたサポート体制が整います。

>>障害年金申請めんどくさいと思っている方へ 面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

まとめ

精神科への入院と障害年金、そして障害者手帳は、精神の障害を持つ方々が安心して治療を続け、社会復帰を目指すための重要な支援制度です。これらを上手に活用することで、入院中や退院後も経済的な安定を保ちながら、生活を立て直すことができます。

障害年金は、特に精神科に入院中の経済的なサポートとして不可欠なものであり、障害者手帳は生活費の軽減や各種サービスの利用に大きな役割を果たします。手続きが煩雑であっても、家族や支援者の協力、またはソーシャルワーカーとの連携を通じて適切なサポートを受けることが大切です。

障害年金と障害者手帳をフルに活用し、精神障害の治療と生活再建をスムーズに進めていきましょう。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

>>眼の障害の受給事例はこちら

聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

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鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

>>肢体の障害の受給事例はこちら

精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

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呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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(1)お名前、(2)生年月日(年齢)、(3)電話番号、(4)住所

ご自身でわかる場合

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障害年金無料相談会の流れ

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STEP
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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

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