

てんかんは発作の頻度や重症度によって、日常生活や就労に大きな影響を及ぼすことがあります。そのため、てんかんのある方は障害者手帳の取得や障害年金の受給を検討することが重要です。
ここでは、障害者手帳と障害年金の基礎知識、申請方法、認定基準について詳しく解説します。
てんかんで障害者手帳を取得するメリット
てんかんにより日常生活に制限がある場合、障害者手帳(精神障害者保健福祉手帳)が交付されることがあります。障害者手帳を取得すると、以下のような支援やサービスを受けられます。
・公共交通機関の運賃割引
・税金の控除・減免
・就労支援や相談支援の利用
・医療費助成や公共施設利用料の割引
特に、発作のコントロールが難しい場合や、日常生活や就労に著しい支障がある場合は、等級が高く認定される可能性があります。等級は1級から3級まであり、症状の程度や生活能力を総合的に判断されます。
てんかんと障害年金の対象となるケース
障害年金は、てんかんにより就労が困難である、または日常生活に著しい制限がある場合に申請できます。障害基礎年金・障害厚生年金のいずれかが対象となり、認定には一定の条件があります。
認定のポイントは、発作の頻度・重症度とそれによる生活障害です。たとえば、月に数回の大発作や、意識消失を伴う発作が頻繁に起きる場合は、より重度と判断されやすくなります。また、発作のために一人で外出できない、家事や就労ができないなどの生活制限が重要な判断材料です。
>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて
障害年金の等級と受給額の目安
障害基礎年金は1級と2級があり、厚生年金加入中に初診日がある場合は3級も対象です。等級の目安は次の通りです。
1級
発作頻発などにより常に介助が必要な状態
2級
発作の頻度が高く日常生活に著しい制限がある
3級(厚生年金のみ)
発作により労働が著しく制限される
受給額は年金の種類や加入年数によって異なりますが、障害基礎年金2級の場合、年間約80万円程度が支給されます。子どもがいる場合は加算もあります。
申請に必要な書類と手続きの流れ
障害年金を申請する際には、以下の書類が必要です。
・障害年金請求書
・診断書(てんかんの場合は精神の診断書)
・病歴・就労状況等申立書
・年金手帳や本人確認書類
診断書は発作の頻度や日常生活の支障が詳しく記載されていることが重要です。医師と相談し、できるだけ具体的に状況を説明してもらいましょう。
手続きは年金事務所で行いますが、障害年金に詳しい社労士に相談するのも有効です。不支給や等級認定の誤りを避けるため、専門家にサポートを依頼する方も増えています。
障害者手帳と障害年金を併用するポイント
障害者手帳と障害年金は別制度ですが、併用が可能です。手帳で福祉サービスを受けつつ、障害年金で経済的支援を得ることで、生活の負担を軽減できます。
なお、障害者手帳の等級と障害年金の等級は必ずしも一致しません。それぞれ独立した認定基準なので、両方の制度を別々に申請する必要があります。
まとめ:てんかんのある方が早めに準備したいこと
てんかんは症状の程度や生活への影響が人によって異なります。障害者手帳や障害年金の申請を検討する際は、以下のポイントを押さえましょう。
・症状を具体的に記録し、医師に相談する
・診断書を詳細に作成してもらう
・必要書類を揃え、年金事務所に相談する
・不安な場合は社労士にサポートを依頼する
生活の安定のために、制度を上手に活用していきましょう。わからないことがあれば、市区町村の障害福祉窓口や年金事務所に相談することをおすすめします。
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