インチュニブを飲んでいる方は障害年金を受給できる可能性があります。インチュニブの効果と副作用について

インチュニブはADHD治療薬の一つで、注意力の改善や衝動性の抑制に効果が期待されます。

一方で眠気や血圧低下などの副作用もあり、服用管理には注意が必要です。症状が生活に大きな影響を及ぼす場合、障害年金の対象となる可能性もあります。

本記事ではインチュニブの効果・副作用、障害年金との関係を詳しく解説します。

目次

インチュニブとは?効果と特徴を解説

インチュニブ(一般名:グアンファシン)は、注意欠如・多動症(ADHD)の治療薬として使用される薬です。

日本では比較的新しい薬で、主に小児から成人までのADHD症状に対して処方されています。インチュニブは中枢神経に作用し、過剰な興奮を抑えることで衝動性や注意力の問題を改善する効果があります。

従来のADHD治療薬であるコンサータやストラテラとは異なり、ノルアドレナリン作動性のα2A受容体に選択的に作用する点が特徴です。このため、刺激薬系の薬が合わない方でも使用しやすいとされています。

インチュニブの効果と服用による改善例

インチュニブの主な効果は、落ち着きのなさや多動、衝動性の軽減、注意力の向上です。

特に、他のADHD治療薬で十分な効果が得られなかった人や副作用が強かった人が、インチュニブに切り替えることで症状の改善を感じることもあります。実際、臨床試験では、インチュニブを服用した患者の多くが「人の話を最後まで聞けるようになった」「感情のコントロールがしやすくなった」といった変化を報告しています。

効果は服用開始から数日~数週間で徐々に現れ、安定するまでに時間がかかる場合があります。継続的な服用と医師の指導が重要です。

インチュニブの副作用と注意点

一方で、インチュニブには副作用もあります。代表的な副作用として、眠気、血圧低下、めまい、頭痛、疲労感などが報告されています。

特に血圧を下げる作用があるため、立ち上がった際にふらつきを感じる人が少なくありません。眠気やだるさが強く出ることもあり、日常生活に支障をきたす場合は服用量を調整する必要があります。

また、服用を急に中止すると血圧の急上昇などのリスクがあるため、自己判断でやめることは避け、必ず医師の指示に従いましょう。副作用が心配な場合は、定期的に血圧や体調を確認することが大切です。

ADHDと障害年金の関係

ADHDは、症状の程度や生活への支障の大きさによって、障害年金を申請できる場合があります。

障害年金の認定では「日常生活能力」「社会的適応能力」が評価され、症状により著しい制限があると判断されれば、等級に応じた年金の支給対象となります。インチュニブを含む治療を行っていても、症状の改善が限定的で、仕事や生活が継続的に困難である場合、障害年金を受給できる可能性があります。

なお、障害年金は診断書や病歴・就労状況などの詳細な書類が必要となるため、主治医や社会保険労務士に相談しながら準備を進めると安心です。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

インチュニブを服用している場合の障害年金申請のポイント

インチュニブを服用していても、症状が完全に消失するとは限りません。

たとえば、注意力の低下や強い疲労感、感情のコントロール困難などが残る場合、それらが就労や日常生活に重大な支障を及ぼすことが認められれば、障害等級が検討されます。申請の際は、主治医に「薬でどこまで症状が改善しているか」「それでも残っている困難は何か」を具体的に記載してもらうことが重要です。

また、診断書にはインチュニブなど治療歴や服用中の薬剤も記載されるため、服薬による効果・副作用の影響も客観的に説明できる準備をしておくとスムーズです。

>>障害年金申請めんどくさいと思っている方へ 面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

インチュニブを安全に服用するために

インチュニブの効果を最大限に引き出すためには、決められた時間に服用すること、急な増減を避けることが大切です。

特に血圧への影響を考慮し、立ちくらみや強い眠気を感じるときは無理をせず休息を取るようにしましょう。日常的に血圧や体調を記録しておくと、副作用や効果の変化を医師に伝えやすくなります。

副作用が強い場合は無理をせず、すぐに医師へ相談することをおすすめします。

まとめ:インチュニブの治療と生活支援の両立

インチュニブはADHDの重要な治療選択肢であり、多動や衝動性の抑制に効果が期待できます。

しかし、副作用や体への影響もあるため、慎重な服薬管理が必要です。また、ADHDによる生活困難が続く場合、障害年金という支援制度を活用できる可能性があります。

治療と社会的サポートを上手に組み合わせることで、より安定した生活を目指せるでしょう。不安や疑問があるときは、医師や専門家へ相談しながら、無理なく前向きに取り組んでいくことが大切です。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

>>眼の障害の受給事例はこちら

聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

>>聴覚、平衡機能の障害の受給事例はこちら

鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

>>肢体の障害の受給事例はこちら

精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

>>精神障害の受給事例はこちら

呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

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