性同一性障害で障害年金はもらえる?受給条件と申請方法を解説

性同一性障害(Gender Identity Disorder、GID)は、自分の生まれ持った性別と心の性別が一致しない状態を指します。近年では「性別違和(Gender Dysphoria)」と表現されることも増えており、社会的な理解も進んできています。

本記事では、性同一性障害の原因、症状、そして障害年金の受給について詳しく解説します。

目次

性同一性障害の原因

性同一性障害の原因については、まだ完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。

生物学的要因

研究によると、胎児期のホルモンバランスの変化が影響を与えている可能性が指摘されています。特に、脳の発達過程で性別に関係するホルモン(テストステロンやエストロゲン)がどのように作用するかが、性自認に影響を与える可能性があります。

遺伝的要因

一部の研究では、性同一性障害を持つ人の家族に同様の傾向が見られることがあり、遺伝的な要素も関係している可能性が示唆されています。

環境要因

幼少期の育ち方や社会的な環境も、性自認の形成に影響を与えることがあります。ただし、単純に「育て方の問題」ではなく、生物学的な要因と組み合わさって影響を及ぼすと考えられています。

性同一性障害の症状

性同一性障害の主な症状として、以下のようなものがあります。

自分の身体的な性別に強い違和感を持つ

自分の性別に対して強い嫌悪感を抱き、「本来の性とは違う」と感じることがあります。特に思春期になると、身体の変化に対して強い苦痛を感じる人もいます。

異なる性別になりたいという強い願望

心の性に合った生活をしたいと強く思い、異性の服装や行動を取ることが多くなります。

社会的な性別役割への不適応

例えば、生物学的に男性であるが、男性的な振る舞いをすることに強い苦痛を感じたり、女性としての役割を求められることに不快感を覚えることがあります。

抑うつや不安の症状

性同一性障害により、自分のアイデンティティに対する葛藤が深まり、抑うつ状態や不安障害を伴うことが少なくありません。自傷行為や自殺願望を抱くこともあるため、適切なサポートが重要です。

性同一性障害と障害年金の関係

日本では、性同一性障害そのものは障害年金の対象とはなっていません。しかし、性同一性障害に起因する精神的な疾患(うつ病や適応障害など)が重度である場合、障害年金の申請が可能になることがあります。

障害年金を受給するためのポイント

診断書の重要性

障害年金を申請するには、精神科医による診断書が必要です。性同一性障害に伴ううつ病や適応障害、統合失調症などの診断を受け、日常生活や労働能力に支障が出ていることを証明する必要があります。

初診日の証明

障害年金の申請には、最初に医療機関を受診した「初診日」を証明することが重要です。カルテや診察記録を確保しておくとスムーズです。

日常生活の制限の程度

申請の際には、日常生活でどの程度の制限があるかを詳細に記載する必要があります。例えば、「外出が困難」「就労ができない」「日常の家事ができない」といった具体的な制限があると、受給の可能性が高まります。

障害等級の基準

精神疾患での障害年金は1級~3級の等級があり、特に2級以上が受給の目安となります。重度のうつ病や不安障害がある場合、2級以上に該当する可能性があります。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

まとめ

性同一性障害は、単なる「気の持ちよう」ではなく、生物学的・心理的な要因が関与する深刻な問題です。その症状が日常生活に大きな支障を与える場合、適切な診断を受けることが重要です。また、精神的な疾患が重度であれば、障害年金を申請することも可能です。

障害年金の受給には、医師の診断書や日常生活の詳細な記録が必要になるため、早めに準備を進めることが大切です。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

>>眼の障害の受給事例はこちら

聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

>>聴覚、平衡機能の障害の受給事例はこちら

鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

>>肢体の障害の受給事例はこちら

精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

>>精神障害の受給事例はこちら

呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

>>呼吸器疾患の受給事例はこちら

循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

>>血液の受給事例はこちら

その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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(1)お名前、(2)生年月日(年齢)、(3)電話番号、(4)住所

ご自身でわかる場合

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障害年金無料相談会の流れ

STEP
事前に現在の状況等と面談ご希望日時をお伺いさせていただきます。

事前にお客様の現状の状況をお伺いした上で、ご都合の良い日程から面談日程の調整をさせていただきます。また面談時にご持参いただきたいものなどのご説明もさせていただきます。

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

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