胆道閉鎖症で受けられる支援、難病指定と障害年金の制度について

胆道閉鎖症は、新生児期に胆管が閉鎖・狭窄することによって胆汁の流れが妨げられ、肝機能障害を引き起こす重篤な病気です。

この疾患について、原因、症状、難病指定の背景、そして障害年金について詳しく解説します。

目次

胆道閉鎖症の原因

胆道閉鎖症の正確な原因はまだ完全には解明されていません。しかし、先天性の異常と考えられており、ウイルス感染や免疫の異常、遺伝的な要因が関与している可能性も指摘されています。この病気は胎児の発育中に胆管が異常を起こすことで発症しますが、その背景には複数の要因が絡んでいると考えられています。

胆道閉鎖症の症状

胆道閉鎖症の主な症状には、新生児期の黄疸が挙げられます。出生後2~3週間で皮膚や眼球が黄色味を帯び、さらに便が白っぽい灰白色便(無胆汁便)になることがあります。また、肝臓が大きくなる(肝腫大)ことによって、お腹が張る感覚が見られることもあります。早期に診断され治療が行われないと、肝硬変や肝不全に進行し、生命に関わることもあります。

難病指定とその背景

胆道閉鎖症は、日本で難病として指定されています。この指定により、患者は医療費の助成を受けることができ、治療へのアクセスが向上しています。

難病指定は、患者数が限られており、治療の必要性が高い一方で医療的・社会的支援が必要とされる疾患に対して行われます。胆道閉鎖症は早期発見と治療が極めて重要であり、カサイ手術(肝門部空腸吻合術)という特定の外科手術が初期治療として行われます。

障害年金について

胆道閉鎖症の患者は、合併症や重度の肝機能障害を抱える場合、障害年金の対象となることがあります。

障害年金は、日常生活や労働に制約がある場合に給付される年金制度です。胆道閉鎖症の患者が障害年金を申請する際には、障害の程度が一定以上であることを証明する必要があり、医師の診断書が重要な役割を果たします。申請手続きでは、肝機能の状態や日常生活の困難さが考慮されます。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

まとめ

胆道閉鎖症のような病気は早期の診断と適切な医療支援が不可欠です。難病指定や障害年金の制度は、患者とその家族の経済的・医療的負担を軽減するための重要なサポートです。早期発見により適切な治療を受けることができるよう、周囲の支援体制と情報提供が求められます。

胆道閉鎖症は新生児期に発症し、適切な診断と早期治療が不可欠な病気です。原因はまだ解明されていませんが、遺伝や免疫、ウイルス感染などが関与しているとされています。主な症状は黄疸や灰白色便で、進行すると肝不全に至るリスクがあります。日本では難病に指定されており、医療費の助成を通じて患者支援が行われています。

さらに、重度の障害を伴う場合は障害年金の申請も可能で、経済的なサポートを得ることができます。適切な治療と支援制度の活用によって、患者の生活の質を向上させることができます。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

>>眼の障害の受給事例はこちら

聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

>>聴覚、平衡機能の障害の受給事例はこちら

鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

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精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

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呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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やむを得ずお電話またはメールにての相談をご希望をされる場合、その旨をお伝えいただきます。

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

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