延髄梗塞で障害年金を受給するには?原因・症状から申請までのガイド

延髄梗塞とは、脳の一部である延髄に血液を供給する血管が詰まり、脳細胞が壊死してしまう病気です。延髄は生命維持に不可欠な機能を司っており、呼吸や心拍、嚥下などの重要な機能をコントロールしているため、延髄梗塞は重篤な症状を引き起こすことがあります。

この病気は、高齢者や脳血管疾患のリスクを持つ人に多く見られますが、若年層でも発症する可能性があるため注意が必要です。

目次

延髄梗塞の原因について

延髄梗塞の主な原因は、動脈硬化や血栓によって血管が詰まることです。動脈硬化は、加齢や生活習慣の乱れ、高血圧、糖尿病、喫煙などの要因によって進行し、血管の内壁にコレステロールなどが蓄積することで血流が悪化します。

また、心房細動などの不整脈がある場合、心臓内で血栓が形成されやすく、それが脳に流れ込むことで脳梗塞を引き起こすリスクも高まります。その他にも、血管炎や外傷による血管の損傷などが原因となる場合もあります。

延髄梗塞の症状について

延髄梗塞の症状は、延髄が関与する機能に依存しており、多岐にわたります。主な症状には、次のようなものがあります。

嚥下障害

食物や水分を飲み込むことが難しくなる嚥下障害が最も一般的な症状の一つです。これにより、誤嚥性肺炎のリスクが高まります。

顔面や身体のしびれ

特に顔の片側や手足にしびれが現れることがあります。左右非対称の感覚障害が特徴です。

発声や言語の障害

発声が不明瞭になり、言葉がうまく話せなくなることがあります。これは延髄が音声を制御する神経に影響を与えるためです。

呼吸困難や心拍異常

延髄は呼吸や心拍をコントロールするため、梗塞によってこれらの機能が障害されると、重度の呼吸不全や心拍の乱れが生じることがあります。

四肢の運動障害

延髄が運動神経と感覚神経を制御しているため、四肢の動きに影響が出る場合があります。

これらの症状は突然発症することが多く、早期の治療が不可欠です。延髄梗塞は脳卒中の一種であり、迅速な治療がなければ生命に危険が及ぶこともあります。

障害年金の申請について

延髄梗塞の後遺症が重度である場合、障害年金を受け取ることが可能です。

障害年金は、日常生活や仕事に重大な制約がある場合に支給される公的な年金制度です。延髄梗塞による後遺症が長期間にわたって続き、生活や仕事に支障が出る場合には、この制度を利用して生活支援を受けることができます。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

障害年金を申請するためには、いくつかの条件を満たす必要があります。まず、初診日が国民年金や厚生年金に加入している期間内であることが前提です。また、延髄梗塞による障害が「障害認定基準」に該当する程度であることも必要です。特に、嚥下障害や運動障害、呼吸機能の低下などが認められる場合には、等級の対象となる可能性があります。

具体的な申請手続きとしては、医師の診断書や障害の状況を示す書類を揃え、年金事務所や市区町村役場に提出します。申請が認められれば、障害等級に応じた年金が支給されます。等級は1級から3級まであり、症状が重いほど高い等級が適用され、支給額も増えます。

延髄梗塞の場合、特に嚥下障害や呼吸障害などの深刻な症状がある場合には、1級または2級に該当することが多く、早期の申請が重要です。診断書の内容が障害年金の審査に大きく影響するため、担当医師に自分の症状や生活への影響を詳細に伝えることが求められます。

まとめ

延髄梗塞は、命にかかわる深刻な病気であり、発症後には迅速な治療が必要です。また、後遺症が残る場合には、障害年金の申請を検討することが重要です。動脈硬化や血栓症のリスクを減らすために、生活習慣の改善や定期的な健康診断も重要な予防策となります。

延髄梗塞による後遺症が長期間にわたって続く場合でも、公的支援制度を活用して生活の質を保つことができますので、医療機関や年金事務所への早めの相談を心がけましょう。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

>>眼の障害の受給事例はこちら

聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

>>聴覚、平衡機能の障害の受給事例はこちら

鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

>>肢体の障害の受給事例はこちら

精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

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呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

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