アルツハイマー型認知症の原因と症状、障害年金の申請について

アルツハイマー型認知症は、認知症の中でも最も一般的なタイプの一つであり、脳の神経細胞が徐々に損傷し、記憶や思考能力が低下する疾患です。特に高齢者に多く見られ、発症率は年齢とともに増加します。

この病気は進行性であり、軽度の記憶障害から始まり、最終的には日常生活に大きな支障をきたす段階まで進行します。

目次

アルツハイマー型認知症の原因

アルツハイマー型認知症の明確な原因はまだ完全には解明されていませんが、脳内でのアミロイドベータというタンパク質の異常な蓄積が関与していることがわかっています。この蓄積が神経細胞を破壊し、脳内の信号伝達を妨げることが原因の一つとされています。

また、タウタンパク質の異常も神経細胞の損傷に関連しています。これらの異常は、脳内での炎症や酸化ストレスの増加を引き起こし、病気の進行を促進します。

遺伝的な要因もアルツハイマー病の発症に寄与しています。家族にアルツハイマー病患者がいる場合、発症リスクが高くなる可能性があり、特に早期発症型は遺伝の影響が強いとされています。また、加齢や生活習慣(喫煙、肥満、高血圧など)もリスク因子として挙げられます。

アルツハイマー型認知症の症状

アルツハイマー型認知症の初期段階では、主に短期記憶の障害が現れます。

例えば、最近の出来事を忘れたり、何度も同じ質問を繰り返すなどが見られます。進行すると、日常の判断力や計画力が低下し、時間や場所の認識が曖昧になったり、身の回りの物を置き忘れることが増えます。中期から後期になると、言語能力や視覚的な認識力も悪化し、最終的には会話が難しくなり、日常的な活動(食事、着替え、トイレの使用など)に他者の助けが必要になります。

また、感情や行動の変化も見られることが多く、不安感や抑うつ、興奮状態、場合によっては幻覚や妄想といった症状も現れることがあります。これにより、本人だけでなく介護者にも大きな負担がかかります。

アルツハイマー型認知症と障害年金

アルツハイマー型認知症は、日常生活や社会活動に大きな支障をきたす疾患であり、進行に伴って自己管理能力が著しく低下します。このような状態になると、障害年金の対象となる可能性があります。

障害年金は、公的な年金制度の一部で、労働能力や日常生活能力が低下した場合に支給されるものです。アルツハイマー型認知症の患者は、病気が進行し、日常生活において著しい制限を受ける場合、障害等級に基づいて障害基礎年金や障害厚生年金を受け取ることが可能です。障害等級は、症状の程度や日常生活への影響度合いによって判定され、等級に応じた金額が支給されます。

障害年金を申請する際には、認知症の診断書や病歴、日常生活状況を詳しく記載した書類が必要となります。特に、認知機能の低下によって日常生活や仕事にどのような支障が出ているかを具体的に示すことが重要です。申請が認められると、障害年金の支給が開始され、介護費用や生活費の一部を補うことができます。

認知症の進行具合や家族のサポート状況によっては、介護保険の利用や他の公的支援制度と併用することも可能です。これにより、介護負担を軽減しながら、本人と家族が安心して生活を送るための支援が提供されます。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

まとめ

アルツハイマー型認知症は、記憶や思考能力の低下を引き起こし、最終的には日常生活に大きな影響を及ぼす進行性の疾患です。原因としては、アミロイドベータやタウタンパク質の異常蓄積が指摘されており、遺伝的要因や生活習慣もリスクを高める要素となります。

症状は進行に伴い、短期記憶障害から始まり、日常的な活動にも支障をきたすようになります。

アルツハイマー型認知症が進行し、日常生活に重大な影響を与える場合、障害年金の申請が可能です。障害等級に応じた年金を受け取り、介護費用や生活費の一部を補うことができ、本人と家族の経済的な負担を軽減する助けとなります。

障害年金制度やその他の公的支援制度を活用し、適切なサポートを受けることが、認知症患者とその家族にとって重要です。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

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聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

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鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

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精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

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呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

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