

糖尿病は、血糖値のコントロールがうまくいかなくなることで様々な健康問題を引き起こします。特に糖尿病の合併症は、病気が進行してしまうと深刻な影響を与えることが多いため、早期の対策が必要です。
糖尿病の合併症には、大きく分けて「急性合併症」と「慢性合併症」があり、それぞれのリスクを理解し、予防することが健康を維持する鍵となります。
急性合併症:短期間で命に関わる危険性がある
糖尿病の急性合併症は、血糖値が極端に高くなったり低くなったりすることで引き起こされるものです。代表的なものには「低血糖」と「高血糖性昏睡」があります。
低血糖は、インスリンや糖尿病薬の過剰摂取や食事を抜いてしまった場合などに起こりやすく、突然のめまいや意識混濁、さらには昏睡状態に陥ることがあります。早期にブドウ糖を摂取することで改善することが多いですが、放置すると命に関わる可能性があるため、適切な管理が必要です。
一方で、高血糖性昏睡は、血糖値が著しく高くなることで意識が低下し、最悪の場合死に至ることがあります。この状態は主に1型糖尿病患者に多く見られ、ケトアシドーシスという酸性化した体液の影響で急速に症状が進行します。症状が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診することが必要です。
慢性合併症:長期的なリスクに備える
糖尿病の慢性合併症は、長期間にわたって高血糖状態が続くことで少しずつ進行します。主なものとしては、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、そして糖尿病性神経障害の3つが挙げられます。
糖尿病性網膜症は、目の網膜にある血管が傷つくことによって視力が低下し、最悪の場合失明に至ることもあります。この合併症は血糖値のコントロールがうまくいっていないと進行しやすいため、定期的な眼科検診が重要です。
糖尿病性腎症は、腎臓の機能が低下することで老廃物を排出できなくなり、最終的には人工透析が必要になる可能性があります。腎臓の健康を守るためには、血糖値だけでなく、血圧や塩分の摂取量も管理することが重要です。
糖尿病性神経障害は、手足の感覚が鈍くなったり、しびれや痛みを感じるようになるものです。特に足のトラブルは気づきにくく、傷が感染症を引き起こし、最悪の場合は切断に至ることもあります。定期的な足のチェックと早期治療が重要です。
心血管系の合併症にも注意
糖尿病患者は、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患を発症するリスクも高まります。高血糖が血管を傷つけることで、動脈硬化が進行しやすくなるためです。これを防ぐためには、食事や運動による生活習慣の改善、そして定期的な検診を行うことが推奨されます。また、血圧やコレステロール値の管理も重要なポイントです。
合併症予防のためにできること
糖尿病の合併症を防ぐためには、まず第一に血糖値の管理が不可欠です。血糖値を安定させるためには、バランスの取れた食事と適度な運動が基本となります。特に食事では、血糖値の急上昇を避けるために、糖質の過剰摂取を控えることが大切です。さらに、適度な運動を日常に取り入れることで、インスリンの感受性が向上し、血糖値のコントロールがしやすくなります。
また、定期的な検診を受けることも重要です。眼科、腎臓の機能検査、神経系の検査を定期的に行い、早期発見に努めることで、合併症が進行する前に対策を打つことができます。
最後に、医師の指導に従いながら薬物治療を継続することも大切です。特に2型糖尿病の場合、薬物治療だけでなく生活習慣の改善が必要とされますが、両方を併せて行うことで、合併症のリスクを大幅に軽減することができます。
まとめ
糖尿病の合併症は、血糖値が管理できていないと進行し、さまざまな健康問題を引き起こします。急性合併症は短期間で危険な状況に陥ることがあるため、日々の管理が欠かせません。
また、慢性合併症は長期にわたってリスクを抱え続けることになるため、早期発見と予防が鍵となります。血糖値のコントロール、定期的な検診、そして適切な治療を継続することで、合併症を防ぎ、健康的な生活を維持していくことができます。
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