統合失調症は、幻覚や妄想など現実と非現実の区別がつかなくなる精神疾患です。この病気は誰でも発症する可能性がありますが、特定のリスク要因が関係していることが分かっています。

ここでは、統合失調症になりやすい人の特徴や、発症のリスクを高める要因について分かりやすく説明します。

統合失調症の原因

遺伝的な影響

家族に統合失調症の患者がいる場合、その人が統合失調症になるリスクは高まります。たとえば、親や兄弟姉妹が統合失調症だと、その家族も発症しやすいことが研究で示されています。ただし、遺伝だけが原因ではありません。遺伝的な素質があっても、環境や生活習慣が整っていれば発症しないこともあります。

ストレスやトラウマが関係することも

強いストレスや過去のトラウマも、統合失調症のリスクを高める要因です。特に、幼少期に家庭内での虐待やいじめなどの大きな精神的な負担があると、将来的に発症しやすくなります。ストレスが長期間続くと、脳の働きに影響を与え、幻覚や妄想といった症状が出やすくなります。

妊娠中の母体の健康状態も影響

統合失調症のリスクは、妊娠中の母体の状態にも関係しています。たとえば、母親が妊娠中に病気にかかったり、栄養が不足したりすると、子どもの脳の発達に影響が出る可能性があります。また、出産時に低体重だったり、酸素不足が起きた場合も、将来的に統合失調症を発症するリスクが高まることがあるのです。

都市部に住んでいる人は要注意

都市部に住んでいる人は、統合失調症を発症しやすい傾向があります。都市生活は、騒音や混雑、社会的なストレスが多いため、精神的な負担が大きくなります。これが、発症リスクを高める原因の一つとされています。

一方、自然が多い地方や田舎に住んでいる人は、ストレスが少ないため、発症リスクが低いという研究結果もあります。

薬物やアルコールの乱用もリスク

薬物やアルコールの乱用も、統合失調症のリスクを高めます。特に、マリファナや覚醒剤などの薬物は、脳に大きな影響を与え、精神的なバランスを崩しやすくなります。これが原因で精神症状が現れ、その後に統合失調症を発症することもあります。

また、過度なアルコール依存も精神的な健康を損ない、発症の引き金となることがあります。

社会的な孤立や孤独感も影響

社会的に孤立している人や、強い孤独感を感じている人も、統合失調症を発症しやすいとされています。人との関わりが少なく、支援を受けられない状況が続くと、精神的な負担が増し、症状が出やすくなるのです。孤立を防ぎ、友人や家族とのつながりを持つことが、精神の安定に役立ちます。

まとめ

統合失調症になりやすい人には、遺伝的な要因やストレス、生活環境が関係しています。特に、家族に統合失調症の患者がいる場合や、長期間のストレスを抱えている場合は、リスクが高まることがあります。

しかし、発症リスクがあっても、適切なサポートやストレス管理をすることで予防することができます。社会的なつながりを大切にし、生活習慣を整えることが、統合失調症のリスクを下げるために重要です。

統合失調症の障害年金受給事例

統合失調症は障害年金の対象となります。

愛媛・松山障害年金相談センターは障害年金の申請代行のお手伝いをしています。
当センターは統合失調症についてたくさんの受給事例があります。

＞＞７年前から統合失調症で通院中。症状が良くなるたびに就労していたけれど５年遡及が認められた事例

＞＞険料納付要件を満たさなかったが、小学校のころのてんかんを初診日として統合失調症で障害基礎年金２級を取得、年間約７８万円を受給できたケース

＞＞統合失調症が原因の暴力行為で逮捕された方で障害基礎年金２級取得、年間約７８万円を受給できたケース

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

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