双極性障害の人が嘘をついてしまう理由 双極性障害は障害年金の対象となります。

双極性障害(以前は躁うつ病とも呼ばれていた)は、気分が異常に高揚する「躁状態」と、極度に落ち込む「うつ状態」を繰り返す精神疾患です。

この病気を持つ人々の中には、時折「嘘をついてしまう」という問題を抱える人もいますが、これは双極性障害そのものに直接起因するわけではなく、さまざまな要因が関与しています。

躁状態における嘘の特徴

双極性障害の人が嘘をついてしまう可能性があるのは、主に躁状態にある時です。躁状態では、感情が非常に高まり、判断力や自己認識が低下することがあります。これにより、自分を過大評価したり、無理な目標や計画を立てたりすることがあり、その過程で事実を歪めたり、誇張したりすることがあります。これは、周囲の人から見ると「嘘をついている」と捉えられることがあるのです。

また、躁状態にあると、自分の言動に対する反省や後悔が少なくなるため、言ったことが後で嘘だと分かっても、それをあまり気にしないこともあります。これが、結果的に他人に不信感を抱かせる原因になることがあります。

うつ状態における嘘の特徴

うつ状態の際にも嘘をつくことがあるかもしれません。うつ状態では、自己価値感が低下し、周囲の期待に応えられないというプレッシャーを感じることがあります。その結果、自分の状態を隠したり、他人に心配をかけまいと事実を偽ることがあります。これは本人にとって防衛的な行動であり、周囲からの理解を求めつつも、真実を話すことが困難な状況に陥ることが理由です。

嘘と双極性障害の関連性の理解が重要

双極性障害の全ての人が嘘をつくわけではなく、嘘をつく頻度や理由は個人によって異なります。多くの場合、嘘をついてしまう背景には、疾患による情緒の不安定さや自己防衛のための無意識の行動が関与しています。そのため、双極性障害の人が嘘をついていると感じた場合は、その嘘の背景にどのような感情や状況があるのかを理解しようとすることが大切です。

双極性障害と誠実なコミュニケーション

双極性障害の方とのコミュニケーションにおいて、信頼を築くためにはオープンで誠実なやり取りが欠かせません。もし嘘をつかれたと感じた場合でも、怒りや攻撃的な態度で対応するのではなく、その背景にある気持ちや原因に耳を傾けることが重要です。

躁状態やうつ状態における嘘の多くは、病気の症状の一環として表れるものであり、意図的な悪意からくるものではない場合が多いです。ですから、双極性障害の人が信頼を失うような行動をした場合でも、それを批判するよりも、まずは彼らがどのような感情を抱えているのか、どのようなサポートが必要かを話し合う姿勢が大切です。

専門的サポートの重要性

また、専門的なサポートが有効な場合もあります。カウンセリングや治療を通じて、病気の管理をしながら自己理解を深め、周囲とのコミュニケーションを円滑にすることができます。家族や友人が適切なサポートを提供するためには、双極性障害についての知識を持つことが大切です。

まとめ

双極性障害を持つ人が嘘をつく理由は、主に病気による情緒の変動や防衛反応に関連しています。嘘そのものを批判するのではなく、その背景にある感情や病状を理解することで、信頼関係を維持し、適切なサポートを提供することができます。病気の症状に対処するためには、専門的な治療と、周囲の人々からの理解と支援が重要です。

双極性障害の障害年金受給事例

双極性障害は障害年金の対象となります。

愛媛・松山障害年金相談センターは障害年金の申請代行のお手伝いをしています。
当センターは双極性障害についてたくさんの受給事例があります。

>>広汎性発達障害で長期休職、傷病手当が終わるタイミングに合わせ障害年金請求を行った事例

>>障害者雇用就労中。自閉症・双極性障害で障害基礎年金2級決定した事例

>>20年以上双極性障害で通院。障害年金2級が決定した事例

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
65歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

>>障害年金の基礎知識について

>>障害年金の受給額について

>>障害年金申請めんどくさいと思っている方へ 面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

>>障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる1分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症 など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴 など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症 など

その他

悪性新生物(ガン)、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病(強皮症、パーキンソン症候群)、その他難病など

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。

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