感音性難聴は、内耳や聴神経に問題があるため、音が正しく伝わらないことから発生する難聴です。特に低音域の感音性難聴では、低い周波数の音が聞こえにくくなります。例えば、男性の声や背景音、環境音などが聞き取りにくくなることが多いです。

通常、高音域よりも低音域の聞き取りに影響があるため、電話の通話や低い音の音楽を楽しむことが困難になることがあります。

低音域に特化した感音性難聴は、多くの場合、突然発生することがあり、「突発性難聴」の一種として現れることもあります。このタイプの難聴は、片耳のみ影響を受けることが多く、耳がふさがったような感覚や耳鳴りを伴うことが特徴です。早期に治療を行わないと、聴力の回復が難しくなることがあります。

感音性難聴の原因

感音性難聴の原因にはさまざまなものがありますが、特に低音に関連するものとしては、ストレスや血流の問題が挙げられます。内耳の蝸牛（かぎゅう）という部分が血液不足になったり、炎症が起こったりすることで、聴覚に影響を与えます。

また、メニエール病の初期症状として低音域の聴力低下が見られることがあります。メニエール病は、内耳の液体のバランスが崩れることによって生じ、低音域の感音性難聴を引き起こすほか、めまいや耳鳴りも伴うことが一般的です。

また、ウイルス感染や耳の外傷が原因で感音性難聴が発生することもあります。特に突発性のケースでは、明確な原因が特定できないことも多く、免疫系の異常や血液循環の問題が関与している可能性が指摘されています。

感音性難聴の治療法

感音性難聴の治療は、原因や発症状況によって異なります。低音域に特化した感音性難聴の場合、早期の治療が重要です。突発性難聴の治療には、ステロイド薬が一般的に使用され、炎症を抑えて聴力の回復を促します。

また、血流改善のための薬や点滴療法も効果的な場合があります。治療のタイミングが遅れると、聴力の回復が難しくなるため、症状が現れた場合はすぐに耳鼻科医の診察を受けることが推奨されます。

慢性的な感音性難聴の場合、補聴器や人工内耳を使用することで、生活の質を向上させることができます。特に、低音域の聴力が低下している場合、補聴器の設定を低音に特化させることで、効果的な聴覚補助が可能です。

また、リハビリテーションや聴覚訓練を通じて、日常生活での聞き取り能力を高める取り組みも行われています。

感音性難聴と生活への影響

感音性難聴、特に低音域に影響が出る場合、日常生活においてもさまざまな困難が生じます。電話の音声や背景音が聞き取りにくくなることで、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。

また、音楽や映画を楽しむ際にも、低音部分の再生が不十分に感じることがあるでしょう。これにより、社会的な活動や仕事に対する意欲が減退することも考えられます。

さらに、感音性難聴は精神的な負担を引き起こすことがあり、孤立感やストレスを感じることがあります。特に突発性難聴の場合、突然の聴力低下に対する不安や、今後の生活に対する心配が増えることがあります。こうした心理的な影響を軽減するためには、周囲のサポートや、早期の治療が大切です。

感音性難聴の予防

感音性難聴を予防するためには、日常生活の中での健康管理が重要です。特に、ストレスを溜めないようにすることや、血流を良好に保つことが推奨されます。適度な運動やバランスの取れた食事を心がけることで、内耳の血流を保ち、感音性難聴のリスクを減らすことができます。

また、耳に過度な負担をかけないよう、大音量の音楽を長時間聴くことを避けることも重要です。耳を守るために、ノイズキャンセリングイヤホンを使用することで、環境音を低減しながら適切な音量で音楽を楽しむことができます。

感音性難聴は、誰にでも起こり得る問題ですが、早期に対処することで生活の質を保つことが可能です。特に低音域の難聴に気づいた場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

感音性難聴の障害年金受給事例

感音性難聴は障害年金の対象となります。

愛媛・松山障害年金相談センターは障害年金の申請代行のお手伝いをしています。
当センターは感音性難聴についてたくさんの受給事例があります。

＞＞２３年前に補聴器を購入して受診せずその後悪化。両感音難聴で障害年金3級、年間約58万円が決定した事例

＞＞カルテが破棄されていてパソコンデータで初診日だけしか分からなかったが感音性難聴で障害厚生年金３級取得、年間約５８万円を受給できたケース

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

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