末梢神経障害は、神経系の中で末端の神経が損傷や機能不全を起こす状態です。この障害は日常生活に多大な影響を及ぼし、場合によっては障害年金の対象となります。

以下では、末梢神経障害の原因や症状、そして障害年金について詳しく解説します。

末梢神経障害の原因

末梢神経障害の原因は多岐にわたります。代表的なものとして、糖尿病性神経障害が挙げられます。

これは糖尿病によって高血糖状態が続くことで神経にダメージが蓄積されるものです。また、アルコール依存症やビタミンB群の欠乏症も末梢神経に悪影響を及ぼします。さらに、自己免疫疾患（ギラン・バレー症候群など）や化学物質への暴露、感染症（ヘルペスウイルスやHIV）も原因として知られています。加えて、がん治療の副作用として発生する薬剤性の末梢神経障害も見逃せません。

末梢神経障害の症状

末梢神経障害の症状は多様で、神経の種類や影響を受ける部分によって異なります。一般的な症状には、手足のしびれ、痛み、灼熱感が含まれます。特に、感覚神経が障害されると触覚や温度感覚が鈍くなったり、逆に異常な感覚を感じたりします。

一方、運動神経が損傷されると筋力低下や筋萎縮が生じ、運動機能に問題が発生します。自律神経の障害が生じた場合、心拍の異常、発汗の調整不全、消化不良といった全身的な症状が表れることがあります。

症状は進行すると持続的な痛みや感覚の喪失が広がり、日常生活における基本的な活動が難しくなることもあります。これが長期化すると、仕事や日常生活に支障をきたし、精神的なストレスやうつ症状を引き起こすことも珍しくありません。

障害年金の申請とポイント

末梢神経障害が日常生活や仕事に著しい影響を与える場合、障害年金の対象になる可能性があります。

障害年金を受給するためには、初診日の特定、医師による診断書の提出、日常生活の影響についての詳細な情報が必要です。初診日は、障害の原因となる疾患（例：糖尿病など）で初めて医療機関を訪れた日が重要です。診断書は、症状の詳細や進行状況、具体的な日常生活の困難さを示す必要があります。

障害年金の等級は、障害の程度に応じて決定されます。末梢神経障害では、感覚や運動機能に重大な支障がある場合、2級または3級の年金受給が可能です。特に、歩行困難や物を持つことが難しい状態であれば、受給の可能性が高まります。

また、症状が進行している場合は、継続的に病院での治療を受け、症状の経過を記録し続けることが大切です。年金申請の際に、過去から現在までの症状の変化や治療内容を示すことで、より正確な評価を受けることができます。

＞＞障害年金を自分で申請するのは難しい？社会保険労務士に依頼するメリットについて

まとめ

末梢神経障害は、さまざまな原因で発生し、その症状は多岐にわたります。適切な診断と治療を受けることで、障害の進行を抑えることができますが、症状が重度の場合は障害年金を受給するための準備をし、必要な書類を揃えて申請を行うことが重要です。

障害年金の申請は専門的な知識を要するため、社会保険労務士などの専門家のアドバイスを受けると、スムーズに手続きを進めることができます。

愛媛・松山障害年金相談センターでは障害年金の無料相談を行っています。
お気軽にお問い合わせください。

＞＞当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

note.com/ehimesr/