パーキンソン病の原因・症状と障害年金の受給ポイントを解説

パーキンソン病は、脳の神経細胞が徐々に減少していく進行性の疾患で、手足の震えや動作の遅さといった運動症状を中心に、さまざまな不調を引き起こします。進行すると日常生活にも影響が出ることが多く、障害年金の対象となる可能性があります。

本記事では、パーキンソン病の原因や症状、障害年金の受給に関するポイントをわかりやすく解説します。

目次

パーキンソン病の原因とは?

パーキンソン病は、脳の「黒質」にある神経細胞が減少し、ドーパミンという物質が不足することで発症します。ドーパミンは身体の動きをスムーズにする働きがあり、その減少により運動機能が乱れてさまざまな症状が出現します。

原因には加齢、遺伝的要因、環境因子などが関与していると考えられており、60歳以上での発症が多く見られます。

パーキンソン病の主な症状

症状は大きく「運動症状」と「非運動症状」に分けられます。

運動症状

  • 手足の震え(安静時振戦)
  • 筋肉のこわばり(筋固縮)
  • 動作が遅くなる(動作緩慢)
  • 転倒しやすくなる(姿勢反射障害)

非運動症状

  • 便秘、頻尿、立ちくらみなどの自律神経症状
  • 嗅覚の低下、睡眠障害、認知機能の低下
  • 気分の落ち込みや意欲の低下(うつ状態、アパシー)

症状は個人差が大きく、進行度や出現の順番も異なります。

障害年金とは?

障害年金とは、病気やケガにより日常生活や仕事に支障が出た場合に受けられる公的な支援制度です。パーキンソン病も、進行や症状の重さによって受給対象になります。

障害年金の受給に必要な条件

障害年金を受給するためには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。

  • 初診日が年金加入中であること
  • 初診日の前日時点で、保険料を一定以上納めていること
  • 障害の程度が障害等級に該当すること(原則は初診日から1年6ヶ月後)

障害等級の基準

障害年金は障害の程度に応じて、以下のような等級で支給されます。

1級

ほぼ寝たきり。常に介助が必要

2級

日常生活に著しい支障があり、支援が必要

3級(厚生年金のみ)

仕事に制限があり、生活にもある程度支障がある

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申請時に重要なポイント

初診日がいつ・どこかを証明する

受給の可否を大きく左右するため、初診日の医療機関の記録や紹介状などを準備しておくことが重要です。

診断書の内容が合否を決める

医師による診断書には、日常生活や身体機能への影響を具体的に記載してもらう必要があります。「肢体の障害用」診断書を使用するケースが多いです。

病歴・就労状況等申立書で生活の実態を伝える

本人が記載する書類で、日常生活でどのように困っているか、就労の状況、家族の支援などを細かく記録しましょう。

薬の効果の波(オン・オフ現象)も記載する

パーキンソン病では、薬の効果に波があることが多く、調子の良い時間と悪い時間に差が出ます。この点を正確に伝えることで、日常生活への影響の大きさを示すことができます。

専門家に相談するのも一つの方法

手続きに不安がある場合は、社会保険労務士などの障害年金専門家に相談することで、申請成功率を高めることができます。

まとめ

パーキンソン病は進行性の疾患で、症状が多岐にわたるため、生活への影響も大きくなりがちです。障害年金は、そうした生活の困難さを支援する制度であり、正しい知識と準備があれば受給の可能性があります。まずは自身の症状や生活状況を整理し、必要な手続きに備えておきましょう。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

>>眼の障害の受給事例はこちら

聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

>>聴覚、平衡機能の障害の受給事例はこちら

鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

>>肢体の障害の受給事例はこちら

精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

>>精神障害の受給事例はこちら

呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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事前にお客様の現状の状況をお伺いした上で、ご都合の良い日程から面談日程の調整をさせていただきます。また面談時にご持参いただきたいものなどのご説明もさせていただきます。

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

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