下肢切断の原因・症状と生活への影響、障害年金2級で支援を受ける方法

下肢切断は、主に糖尿病などの病気や事故によって引き起こされます。特に糖尿病の進行による血流障害が原因で発生する壊疽(えそ)は、深刻な感染症を招き、患部の切断が必要になるケースが多く見られます。

また、交通事故や労働災害による外傷、動脈硬化や血栓症といった血流の障害も切断の原因としてよく知られています。

こうした場合には、感染拡大や悪化を防ぐために医師が切断を選択することがあり、生活に大きな影響をもたらします。

目次

下肢切断後の生活への影響と代表的な症状

切断後の生活では歩行や立ち上がりといった基本動作が制限されるため、義足や車椅子が必要になります。また、「幻肢痛」と呼ばれる症状も多くの方が経験します。これは切断した部位に痛みや違和感を感じる症状で、神経の過敏な反応によるものであり、心身への負担が大きいとされています。

こうしたリハビリや補助具の活用に加えて、精神的なサポートも必要になるケースが多く、医療機関やサポートグループの利用が勧められます。

下肢切断と障害年金の受給

下肢の切断により日常生活や仕事に制限が生じる場合、障害年金を受給できる可能性があります。障害年金は、公的な年金制度で、病気や事故で生活や労働に支障が生じた場合に支給されます。

障害年金を申請するためには、初診日が証明できる書類と医師の診断書が必要です。また、加入している年金制度(厚生年金または国民年金)によって支給される種類が異なりますが、いずれも申請の際に経済的なサポートとなり、リハビリ費用や生活費に役立てることができます。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

障害等級2級の認定要件と受給の目安

障害年金の等級は1級から3級に分かれ、下肢切断した場合、障害等級2級になります。

特に義足や車椅子が不可欠な場合は、2級に該当する可能性が高いとされ、該当すれば障害基礎年金の支給が受けられます。これにより、日常生活に必要な補助具やリハビリの費用を支える経済的なサポートが提供されます。

障害年金申請の流れと注意点

障害年金の申請は、地域の年金事務所で行います。申請時には、医師の診断書に日常生活の制限度合いや義足・車椅子の必要性が具体的に記載されていると、障害等級2級の認定が下りやすくなります。初診日証明や診断書は正確な情報を揃え、また日常生活や労働能力への影響についても具体的に書き出すことが審査の通過を高めるために重要です。

まとめ

下肢切断は糖尿病や事故、血流障害など様々な原因で発生し、切断後の生活には多大な影響があります。歩行や立ち上がりに支障が出るため、義足や車椅子が必要になると共に、幻肢痛などの症状に苦しむ方も少なくありません。

こうした場合、障害年金の申請を行うことで、障害等級2級に該当する場合には経済的な支援を受けることができ、リハビリや補助具の活用に役立ちます。年金申請の際には、医師の診断書に生活への具体的な影響を記載することが重要で、スムーズな受給のためには事前に必要書類をしっかり整えることが大切です。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

>>眼の障害の受給事例はこちら

聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

>>聴覚、平衡機能の障害の受給事例はこちら

鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

>>肢体の障害の受給事例はこちら

精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

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呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

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障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

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