バルサルバ洞動脈瘤破裂の原因と症状、障害年金の申請手順を詳しく解説

バルサルバ洞動脈瘤破裂は、比較的稀な心血管疾患であり、適切な治療を行わないと命に関わることがあります。

この疾患について、原因や症状、さらに障害年金に関する情報を詳しく説明していきます。

目次

バルサルバ洞動脈瘤破裂の原因

バルサルバ洞動脈瘤は、心臓の大動脈の根元部分、特にバルサルバ洞と呼ばれる領域に形成される動脈瘤です。この部位に異常な膨らみが生じ、瘤が破裂することで深刻な状態となります。

バルサルバ洞動脈瘤破裂の主な原因は以下の通りです:

先天性の異常

多くのケースで、先天的にバルサルバ洞の壁が弱く、動脈瘤が発生します。これにはマルファン症候群やエーラス・ダンロス症候群など、遺伝性の結合組織疾患が関連することがあります。

感染症による後天性の変化

感染性心内膜炎や梅毒などの感染症が、血管壁の組織にダメージを与え、動脈瘤の発生や破裂を引き起こすことがあります。

外傷や手術後の合併症

心臓手術後や外傷による血管の損傷も、動脈瘤形成の原因となることがあります。

バルサルバ洞動脈瘤破裂の症状

バルサルバ洞動脈瘤が破裂した際には、急激な症状が現れます。主な症状には以下が含まれます:

突然の胸痛

動脈瘤が破裂すると、患者は急激で鋭い胸の痛みを感じます。この痛みは心筋梗塞に似ており、背中や肩に放散することもあります。

息切れや呼吸困難

破裂により血液が正常に循環しなくなるため、息切れや呼吸困難が生じます。特に安静にしていてもこれらの症状が現れる場合、緊急の対応が必要です。

不整脈やショック症状

心臓の機能が急激に低下し、不整脈や血圧低下が見られることがあります。これにより、意識喪失やショック状態に陥ることもあります。

破裂が起きる前には、無症状であることも少なくありません。そのため、動脈瘤の存在が偶然の検査で発見されることがあります。

バルサルバ洞動脈瘤破裂と障害年金

バルサルバ洞動脈瘤破裂後の生活には、大きな影響が生じることがあります。破裂が手術で修復された後でも、心機能の低下や息切れ、日常生活に支障をきたす症状が残る場合があります。このような場合、障害年金の申請が可能です。

障害年金は、病気やケガによって日常生活や仕事に支障をきたす状態が続く場合に支給される公的な給付です。バルサルバ洞動脈瘤破裂後、以下の要件を満たす場合に障害年金を受け取ることができます。

障害認定基準を満たす心機能の低下

心臓の機能が著しく低下し、息切れや疲労感、軽度の運動でも症状が悪化する場合、障害等級の対象となります。心臓の障害等級は、一般的に運動能力や日常生活の制限度合いで評価されます。

医師の診断書と病歴証明が必要

障害年金の申請には、医師による診断書と、病歴の証明書類が必要です。特に、破裂後の手術や治療に関する情報、現在の状態を正確に記載することが重要です。

申請のタイミング

障害年金の申請は、破裂後すぐではなく、症状の安定が見られた時期に行うことが推奨されます。これは、長期的な状態を評価した上での認定が行われるためです。

また、動脈瘤の破裂による後遺症が重度である場合、障害基礎年金の1級または2級に該当することもあります。具体的には、日常生活の多くの場面で介助が必要な場合や、完全に仕事ができなくなった場合に該当する可能性があります。

障害年金の申請手続き

障害年金の申請には、以下のステップが必要です。

初診日を確認する

動脈瘤が発見された日、もしくは症状が初めて出た日が「初診日」として重要です。これは年金の受給資格や認定基準に影響するため、しっかりと確認しておきましょう。

必要書類の準備

申請に必要な書類には、医師による診断書、初診日を証明する書類、病歴・就労状況を説明する書類などが含まれます。

申請後の審査

申請書類を提出後、日本年金機構が審査を行い、障害等級が決定されます。審査結果によって、障害基礎年金や障害厚生年金の支給が決定されます。

まとめ

バルサルバ洞動脈瘤破裂は、非常に危険な状態を引き起こす心血管疾患であり、早期の診断と治療が重要です。破裂後の後遺症が残る場合、障害年金の申請を検討することができます。

日常生活に支障が出た際には、障害年金の受給が生活の支えとなる可能性があるため、医師の診断書を基に適切な手続きを進めることが重要です。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

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聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

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鼻腔

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口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

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精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

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呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

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