完全房室ブロックの治療と障害年金の受給資格を詳しく紹介

完全房室ブロック(完全AVブロック)は、心臓の電気信号の伝達に異常が生じ、心房と心室の間の伝達が完全に遮断される状態を指します。この状態は深刻な心臓の不整脈の一種であり、適切な治療が必要です。

この記事では、完全房室ブロックの原因、症状、そして障害年金との関係について解説します。

目次

完全房室ブロックの原因

完全房室ブロックの原因には、さまざまな要因があります。代表的なものとして、加齢による心臓の電気伝導系の変化が挙げられます。高齢者では、心臓の電気系の劣化により房室ブロックが起こることが多いです。また、心筋梗塞や心筋症などの心臓の病気、もしくは心臓手術後の後遺症としても発症することがあります。

他には、感染症(例えばライム病やサルコイドーシス)、特定の薬物(デジタリスなどの心臓に影響を与える薬)が原因になることもあります。先天的な異常や遺伝的要因も一部の患者で見られることがあります。

完全房室ブロックの症状

完全房室ブロックの主な症状は、心臓の鼓動が極端に遅くなることによる体調不良です。これにより、めまいや失神(シンコープ)、極度の疲労感、呼吸困難などが引き起こされることがあります。

重症の場合、心不全や突然死のリスクもあります。心臓が正常に血液を全身に送れなくなるため、これらの症状が日常生活に大きな影響を与える可能性があります。心拍数が極端に低下すると、身体の各臓器が必要な酸素を十分に受け取れないため、意識障害が発生することもあります。

治療としては、心臓のペースメーカーの装着が一般的です。ペースメーカーは、心臓に電気刺激を送ることで正常なリズムを維持し、命にかかわる不整脈のリスクを低減します。

完全房室ブロックと障害年金

完全房室ブロックは、その重症度や日常生活への影響に応じて、障害年金の対象となる場合があります。障害年金は、働くことが困難な人や、日常生活に支障をきたす人に対して支給される年金です。

まず、完全房室ブロックで障害年金を申請するためには、診断書や治療記録など、医師による証明が必要です。症状が重篤であり、ペースメーカーの装着が必要な場合や、日常生活における著しい制限がある場合、障害年金の認定を受けやすくなります。

また、実際に障害年金が支給されるかどうかは、障害等級によって決定されます。等級は、1級から3級まであり、それぞれ受けられる給付内容が異なります。

たとえば、完全房室ブロックにより、日常生活が自力で送れない場合や、労働が困難な場合は1級または2級が該当することがあります。ペースメーカーの装着が成功し、一定の活動が可能であっても、身体の負担が大きい場合には3級に該当するケースも考えられます。

>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて

障害年金の申請におけるポイント

障害年金を受給するためには、適切な準備と手続きが重要です。まず、自分の症状がどの障害等級に該当するかを確認するために、担当医の意見をしっかりと聞きましょう。また、症状が日常生活や仕事にどのように影響しているか、具体的な記録を残しておくことが重要です。

さらに、障害年金の申請プロセスでは、診断書の内容が非常に重要です。診断書には、病状や治療の経過、今後の見通しなどが詳細に記載されます。これが認定の判断材料となるため、医師と十分に相談し、正確な情報を提供するようにしましょう。

また、障害年金の申請は、初診日がいつであったかも重要な要素となります。障害年金の対象となるには、原則として、初診日から一定期間経過後に障害認定が行われるため、診断を受けた時期やその後の経過も記録しておくことが必要です。

まとめ

完全房室ブロックは、心臓の電気信号の伝達が遮断されることで、深刻な症状を引き起こす疾患です。原因は多岐にわたり、症状も個々のケースによって異なりますが、重症の場合は日常生活や労働に大きな支障をきたします。

ペースメーカーの装着などの治療を行っても、症状が残る場合は障害年金の申請を検討する価値があります。申請の際には、医師との連携をしっかりと行い、診断書の内容を正確に記録することが、成功の鍵となります。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

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聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

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鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

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精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

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呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

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