慢性膵炎の原因と症状を解説 障害年金の受給は可能?
慢性膵炎は膵臓の炎症が長期間続く病気で、進行すると日常生活や仕事にも大きな支障をきたすことがあります。原因や症状を正しく理解し、適切な治療や制度の活用が重要です。
本記事では、慢性膵炎の原因・症状・障害年金の受給可能性について詳しく解説します。
Contents
慢性膵炎とはどのような病気か
慢性膵炎とは、膵臓に慢性的な炎症が繰り返し起こり、膵臓組織が次第に破壊・線維化していく病気です。膵臓は、消化酵素を分泌する「外分泌機能」と、血糖値を調整するホルモン(インスリンなど)を分泌する「内分泌機能」の二つの重要な働きを担っています。
慢性膵炎が進行すると、これらの機能が低下し、消化不良や糖尿病などの合併症を引き起こします。
慢性膵炎の主な原因とは
慢性膵炎の原因には複数のタイプがありますが、最も多いのはアルコールの過剰摂取によるものです。長期間の多量飲酒は膵臓に負担をかけ、炎症を繰り返す原因となります。その他にも、以下のような原因が報告されています。
特発性慢性膵炎
明確な原因が見つからないもの。中高年女性に多いとされています。
胆石性
胆石が膵管をふさぐことで膵液の流れが悪くなり、炎症を引き起こす場合があります。
遺伝性
特定の遺伝子変異(PRSS1やSPINK1など)による慢性膵炎が存在します。
自己免疫性
自己免疫の異常により膵臓が攻撃されるケースもあります。
高脂血症や膵外傷
まれにこれらも引き金になります。
加えて、喫煙も慢性膵炎の発症や進行に悪影響を与えるとされており、禁煙が重要な予防策のひとつです。
症状は進行に伴って変化する
慢性膵炎の症状は病気の進行段階によって変わります。初期には発作的な腹痛が主な症状で、みぞおちや背中に痛みを感じることが多く、脂っこい食事の後に悪化する傾向があります。進行すると以下のような症状が現れます。
消化吸収不良
膵液の分泌が低下することで脂肪やたんぱく質の吸収が悪くなり、下痢や脂肪便、体重減少を引き起こします。
栄養不良
慢性的な栄養吸収障害により、全身の栄養状態が悪化します。
糖尿病の発症
内分泌機能が低下することで血糖値のコントロールが困難になり、膵性糖尿病が生じます。
食欲不振・吐き気
消化機能の低下や慢性的な炎症により食欲が低下し、吐き気を伴うこともあります。
末期になると痛みが軽減することもありますが、それは炎症活動が低下した結果であり、病状が改善したわけではありません。むしろ膵機能の低下が著しい状態にあることを意味します。
慢性膵炎と障害年金の関係
慢性膵炎は、症状の重さや生活への影響によっては、障害年金の対象となることがあります。ただし、申請にはいくつかの条件と準備が必要です。
まず重要なのが「初診日の特定」です。障害年金は初診日を基準にして認定されるため、いつ・どの病院で診察を受けたかが分かる記録(診療明細、紹介状など)が求められます。
次に、「日常生活への制限の程度」が審査の中心になります。単に痛みがあるというだけでは難しく、例えば次のような状況がポイントになります。
- 長時間の労働ができない
- 外出や家事に著しい制限がある
- 横になっている時間が長い
- 栄養補助やインスリン注射など医療的サポートが必要
これらの状況が診断書に具体的に記載されていることが、等級認定の鍵を握ります。
>>障害年金を自分で申請するのは難しい?社会保険労務士に依頼するメリットについて
障害年金の等級と慢性膵炎の関係性
障害年金は1級から3級まであり、慢性膵炎単体での認定は比較的少ないものの、以下のような場合には認定される可能性があります。
障害厚生年金3級
膵性糖尿病、消化障害による著しい体重減少、慢性的な腹痛などにより就労に支障がある場合。
障害基礎年金2級
外出や日常生活がほとんど制限されるほどの重症の場合(特に若年者での進行例)。
併合認定
慢性膵炎に伴う他の障害(例:糖尿病性腎症や視力障害)がある場合、それらと合わせて認定されるケースもあります。
また、慢性膵炎に関連して膵性糖尿病など他の病気を併発した場合は、「相当因果関係」に基づいて、膵炎の初診日を基準とした申請が可能になる場合もあります。
申請の準備と注意点
障害年金を申請する際には、以下の準備が必要です。
診断書の取得
主治医に生活状況を詳しく伝え、障害の程度を適切に記載してもらう。
初診日の証明
カルテや受診証明書、紹介状などで初診日を明確にする。
病歴申立書の作成
これまでの治療経過と日常生活への影響を詳しく記述する。
年金加入記録の確認
初診日に保険料納付要件を満たしていること。
申請手続きは複雑なため、必要に応じて社会保険労務士(障害年金に詳しい専門家)に相談するのも有効です。
まとめ:慢性膵炎の理解と制度活用が生活を守る鍵
慢性膵炎は生活の質を著しく損なう病気であり、重症化すると働くことや日常生活が困難になることもあります。正しい知識を持ち、医療機関での適切な治療とあわせて、公的な支援制度である障害年金の活用も検討することで、経済的・精神的な負担を軽減できます。もし慢性膵炎で苦しんでいる場合は、遠慮せず制度を活用する一歩を踏み出しましょう。
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障害年金とは
「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
65歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。
対象となる障害について
障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。
下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。
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目の傷病
白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症 など
聴覚
メニエール病、感音性難聴、突発性難聴 など
肢体
重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など
脳の傷病
脳卒中、脳出血 、脳梗塞など
精神
統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など
呼吸器疾患
気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など
心疾患、高血圧
狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など
腎疾患、肝疾患、糖尿病
慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症 など
その他
悪性新生物(ガン)、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病(強皮症、パーキンソン症候群)、その他難病など
いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
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岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表
このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。
障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。
そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。
早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。
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