気管支喘息は、呼吸が苦しくなったり、咳が止まらなくなる発作を繰り返す病気です。原因はさまざまで、日常生活に支障が出ることもあります。

この記事では、気管支喘息の原因・症状についてわかりやすく解説し、症状が重くなったときに受け取れる可能性のある障害年金についても紹介します。

気管支喘息とはどんな病気？

気管支喘息は、気道に慢性的な炎症が起こり、空気の通り道が狭くなって呼吸がしづらくなる病気です。炎症によって気道が過敏になり、ちょっとした刺激で咳や呼吸困難などの発作が起こります。

子どもから大人まで発症する可能性があり、一度よくなっても再発することがあります。

気管支喘息の主な原因

喘息の原因は1つではなく、複数の要因が関係しています。以下のようなきっかけが発作を引き起こすことがあります。

• ハウスダスト、ダニ、花粉、動物の毛などのアレルギー物質
• 風邪やインフルエンザなどのウイルス感染
• タバコの煙や大気汚染、香水などの化学物質
• 気温や湿度の急激な変化
• 運動やストレス、笑う・泣くといった感情の動き

これらの要因にさらされることで気道が反応し、咳や喘鳴、息苦しさなどが引き起こされます。

気管支喘息の症状と生活への影響

喘息の代表的な症状は、次のようなものです。

• 呼吸時にゼーゼー・ヒューヒューという音がする（喘鳴）
• 夜間や早朝に強くなる咳
• 息苦しさや息切れ
• 胸の圧迫感や痛み
• 発作時には会話も難しくなることがある

これらの症状は日常生活に大きな影響を与えます。たとえば、睡眠が妨げられたり、通勤・通学が困難になることもあります。発作の頻度や重さによっては、外出や仕事に大きな支障が出るため、本人の生活の質が大きく低下することになります。

重度の気管支喘息と障害年金の可能性

気管支喘息が重度の場合、障害年金を受け取れる可能性があります。障害年金は、病気やケガで日常生活や仕事に支障が出た人に対して支給される公的な制度です。

喘息で障害年金を申請するためには、以下のような条件を満たす必要があります。

• 初めて医師の診察を受けた「初診日」が明確であること
• その時点までに保険料を一定期間納めていること（２０歳以上で発症した場合）
• 呼吸機能の数値や日常生活の制限が、障害等級の基準に該当すること

重度の場合は、酸素吸入が必要だったり、少し動くだけで息切れするような状態であれば、障害等級に該当することがあります。発作が頻繁で、日常的に薬を使っても症状のコントロールが難しい人は、申請を検討してみる価値があります。

＞＞障害年金を自分で申請するのは難しい？社会保険労務士に依頼するメリットについて

障害年金を申請するときのポイント

障害年金の申請では、以下の３つが大切なポイントです。

初診日の証明

いつどの病院で診察を受けたかを示す証明書が必要です。

医師の診断書

喘息の状態を正確に記録した診断書が必要で、呼吸機能検査の結果も含まれます。

日常生活の状況

どれだけ生活や仕事に支障が出ているかを、自分自身や家族が具体的に記録することが重要です。

申請が初めてで不安がある方は、社会保険労務士など専門家に相談するのも良い方法です。

まとめ：喘息は見えない苦しさ。制度を知って安心を得よう

気管支喘息は、軽い症状のうちはコントロール可能ですが、重度になると生活のあらゆる場面で制限が生まれます。仕事や日常生活に支障が出ている場合は、障害年金という制度を活用して、少しでも安心して暮らせる環境を整えていきましょう。

症状が進んでいる場合は、無理をせず、まずは専門医や年金の相談窓口に相談してみることをおすすめします。

＞＞障害年金申請めんどくさいと思っている方へ　面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

愛媛・松山障害年金相談センターでは障害年金の申請のお手伝いをしています。
お気軽にお問い合わせください。

＞＞当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

note.com/ehimesr/