骨髄異形性症候群（MDS）は、骨髄の血液細胞の生成が正常に行われないことで生じる病気です。この病気は白血病の前段階とされることもあり、進行すると急性骨髄性白血病（AML）に進行することもあります。

ここでは、骨髄異形性症候群の原因、症状、そして障害年金の受給に関する情報をまとめます。

骨髄異形性症候群の原因

骨髄異形性症候群の原因は完全には解明されていませんが、特定の要因がリスクを高めるとされています。

年齢は大きな要因であり、特に５０歳以上の高齢者に多く見られます。また、放射線や化学療法、ベンゼンなどの化学物質に長期間さらされることもMDSのリスクを高めることがわかっています。まれに遺伝的な要因も関係している場合がありますが、一般的には後天的な要因が主とされています。

したがって、生活環境や過去の治療歴も影響を及ぼす可能性があると考えられています。

骨髄異形性症候群の主な症状

MDSの症状は、骨髄で血液細胞がうまく作れなくなるため、貧血や感染症、出血しやすくなるといった症状が現れます。代表的な症状としては、以下のものがあります。

貧血症状

疲れやすい、息切れ、顔色が悪くなるなどの症状が現れます。血液中の赤血球が減少することで酸素の供給が不足するためです。

感染症にかかりやすくなる

白血球の減少により免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります。頻繁に風邪を引く、肺炎にかかりやすいなどの症状が出ることがあります。

出血しやすい

血小板が減少すると、少しの打撲で内出血が起こったり、鼻血や歯茎の出血が止まりにくくなったりします。

これらの症状は生活の質を大きく低下させるため、早期の発見と治療が重要です。症状が進行すると、より高度な治療が必要となるため、定期的な血液検査などが推奨されます。

骨髄異形性症候群と障害年金の受給条件

骨髄異形性症候群の症状が重度になると、日常生活や仕事に支障をきたすため、障害年金を申請することが可能です。障害年金は、病気やケガで生活や収入に影響が出た場合に支給される年金で、MDSもその対象となり得ます。

障害年金の受給要件は、初診日の特定や保険料納付要件を満たすことが求められます。また、MDSの状態に応じて障害等級が決定され、1級から3級までの等級により受給額が変わります。重度の貧血症状や出血リスクが高い場合、または治療のため頻繁な入院が必要な場合などは、障害等級が上がる可能性があります。

＞＞障害年金を自分で申請するのは難しい？社会保険労務士に依頼するメリットについて

障害年金の申請手順と注意点

障害年金を申請する際には、医師の診断書が重要な役割を果たします。MDSの診断書には、具体的な症状、治療経過、今後の見込みが詳細に記載される必要があります。

医師と十分に相談し、日常生活での支障や定期的な治療の必要性を明確にしてもらうことが大切です。

また、申請には初診日が確認できる証明書（カルテや診療記録など）も必要です。初診日から１年６ヶ月が経過し、症状が一定の程度に達していることが受給の目安となります。

骨髄異形性症候群患者の生活とサポート

MDSは進行に伴い生活に多大な影響を及ぼすことがあります。疲労感や貧血症状がある場合、日常生活での動作も困難になることが多く、家族や地域のサポートが重要です。また、障害年金の他にも医療費助成や介護サービスなど、患者支援のための制度も検討しましょう。

＞＞障害年金申請めんどくさいと思っている方へ　面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

愛媛・松山障害年金相談センターでは糖尿病の方の障害年金の申請のお手伝いをしています。
お気軽にお問い合わせください。

＞＞当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

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