中皮腫とは、肺や胸膜、腹膜などを覆う中皮から発生する悪性のがんで、一般的に石綿（アスベスト）との関連が強いとされています。

石綿は建築材料や断熱材として広く使用されてきましたが、健康への悪影響が問題視され、使用が禁止または制限されるようになりました。中皮腫の発症には長い潜伏期間があり、露出から発症まで２０年から５０年以上かかることが多いです。

中皮腫の原因

中皮腫の主な原因は、アスベストへの長期間の曝露です。アスベストの微細な繊維を吸入すると、肺や胸膜に溜まり、細胞に損傷を与え、最終的にはがん化することがあります。

特に建築現場やアスベストを含む製品の製造業、あるいはその除去作業に関わる職業での曝露リスクが高いです。その他、間接的な曝露、例えばアスベストを扱う家族からの二次曝露もリスクを高めます。

中皮腫の主な症状

中皮腫の症状は、初期段階では軽微で見逃されやすいことが多いですが、進行するにつれて顕著になります。以下は一般的な症状です：

胸痛や胸水

胸部の痛みや呼吸困難、胸に水が溜まる症状が現れます。

咳や倦怠感

持続的な咳や全身のだるさが見られることがあります。

体重減少

原因不明の体重減少も進行した中皮腫で見られることが多いです。

腹部の膨満感や腹水

腹膜中皮腫では腹部に痛みや腫れ、腹水が溜まることがあります。

障害年金について

中皮腫の患者は、その重篤性から日常生活に大きな制約を受けることが多いため、障害年金の対象となります。障害年金は、患者の生活を支えるための公的な給付で、以下のような要件があります。

一定の障害等級に該当すること

障害年金には１級から３級までの等級があり、患者の状態によって支給額や支給の有無が異なります。中皮腫の場合、進行具合や症状の程度によって等級が決定されます。

保険料の納付要件を満たしていること

原則、初診日の前日において保険料の納付済み期間が全体の３分の２以上であることが条件です。

障害年金の申請には、医師の診断書や、具体的な症状に関する情報を正確に記載した書類が必要です。申請が認められると、月々の給付金が支給され、生活費や医療費の一部に充てることができます。

＞＞障害年金を自分で申請するのは難しい？社会保険労務士に依頼するメリットについて

まとめ

中皮腫は石綿への曝露により引き起こされる深刻な疾患であり、長い潜伏期間の後に発症します。症状は初期には目立たないものの、進行すると日常生活に大きな影響を及ぼします。

これに伴い、患者の生活をサポートするための障害年金制度が利用されることがあり、適切な申請手続きを行うことで経済的な支援を受けることが可能です。早期診断と適切な治療、サポートを通じて生活の質を高めることが重要です。

愛媛・松山障害年金相談センターでは障害年金の無料相談を行っています。
お気軽にお問い合わせください。

＞＞当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

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