頚椎損傷は、首の部分にある脊椎の損傷で、重篤な場合は神経系に影響を与え、日常生活に大きな影響を及ぼします。

この記事では、頚椎損傷の原因や症状、障害年金の受給条件について詳しく解説します。

頚椎損傷の主な原因

頚椎損傷の原因は多岐にわたりますが、最も一般的な原因の一つは交通事故です。

特に、高速での追突や衝突は頚椎に大きな衝撃を与え、損傷を引き起こしやすくなります。その他、スポーツ活動中の転倒や接触、作業現場での事故も原因になります。また、加齢による骨の脆弱化や、病気による骨密度の低下も頚椎損傷を引き起こすリスク要因です。

中には、転倒など日常生活での小さな衝撃でさえ、高齢者や病弱な方には大きな損傷をもたらすことがあります。

頚椎損傷の主な症状

頚椎損傷は、その損傷の程度や位置によって異なる多様な症状を引き起こします。軽度のケースでは、首の痛みや違和感のみの場合もありますが、深刻な場合は四肢の麻痺や感覚喪失、呼吸困難に至ることもあります。具体的には、以下のような症状が報告されています。

痛みとこり

首や肩周辺に強い痛みを感じることがあります。頭部を動かしたり、体勢を変えたりすると悪化する場合も多いです。

麻痺

 損傷が神経に及ぶと、腕や脚の麻痺が起こることがあります。これにより、日常生活での動作が大幅に制限されます。

感覚異常

触覚の鈍化やピリピリとした異常感覚がみられることもあります。

呼吸への影響

頚椎損傷が高位に及ぶ場合、呼吸筋に影響を及ぼし、自力での呼吸が困難になるケースもあります。

重度の損傷は、医療的な緊急処置を必要とすることが多く、早期の診断と対応が重要です。

障害年金の受給条件とポイント

頚椎損傷による障害で障害年金を受給するためには、所定の障害等級を満たす必要があります。年金の等級は、損傷による日常生活への影響や介護の必要性に基づき、以下のように分類されます。

１級

自力でのほとんどの動作ができず、常に介護を要する状態。四肢麻痺や完全な寝たきり状態の場合が該当します。

２級

かなりの動作制限があり、自立した生活が難しい場合。これには、上肢の大きな麻痺や下肢に重度の障害があるケースが含まれます。

３級

 一定の制限があるものの、ある程度の自立が可能な状態。軽度の麻痺や感覚異常によって日常生活に支障をきたす場合が該当します。

障害年金を受給するには、初診日の証明や医師の診断書、日常生活の状況を詳述した書類が必要です。適切な医療記録や証明書を用意し、申請プロセスを円滑に進めることが重要です。

＞＞障害年金を自分で申請するのは難しい？社会保険労務士に依頼するメリットについて

障害年金の申請時の注意点

申請時には、障害年金が労働能力への影響を評価するものであるため、仕事や日常活動への制限について詳細に説明する必要があります。医療専門家の意見書や診断書に加え、必要な場合には第三者の証言書を添えると、申請の審査で有利になることが多いです。

また、申請後のプロセスは数か月かかることがあり、不備があると遅延する場合もありますので、慎重な準備が求められます。

＞＞障害年金申請めんどくさいと思っている方へ　面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

まとめ

頚椎損傷は、身体に多大な影響を与える重大な障害ですが、適切な対応とサポートを受けることで、生活の質を維持しながら生きることができます。特に、障害年金の受給は経済的な面で大きな助けとなります。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

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