筋萎縮性側索硬化症の初期症状 手足の筋力低下と日常生活に影響する兆候

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、運動ニューロンが徐々に機能を失う神経変性疾患で、主に筋力低下や身体の動きに関連する症状が現れます。初期症状は非常に微妙で、多くの場合、他の健康状態と区別が難しいことがあります。

以下では、ALSの初期症状に焦点を当てて説明します。

また筋萎縮性側索硬化症(ALS)は障害年金の対象となるのでその受給事例についてもご紹介します。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の症状

筋力低下と体の不調

ALSの最も一般的な初期症状は、特定の筋肉や体の部分で感じられる筋力低下です。例えば、手や腕に力が入りにくくなり、物を持つのが困難になったり、日常的な作業が難しく感じられることがあります。また、足の筋力低下が起こる場合は、歩行がぎこちなくなったり、階段を登るのが難しくなります。

このような筋力低下は、最初は片側の手や足だけに見られることが多いですが、時間と共に広がっていく傾向があります。

手足の細かい動作が困難に

ALSの初期段階では、特に指先の動作が鈍くなったり、手先が不器用になることがあります。ボタンを留めたり、ペンで文字を書くといった細かい動作が難しくなり、これが初期の兆候として現れることがよくあります。これにより、日常生活の中で不便さを感じる場面が増えていくことが少なくありません。

筋肉の痙攣やつり

筋力低下に加えて、筋肉の痙攣やつりがALSの初期症状として見られることがあります。これらは、特に腕や脚、肩周りなどで感じられることが多く、断続的に起こることもあります。筋肉の不随意な動きやつりは、多くの場合、神経が正常に機能していないことを示すサインです。

言語や発声の変化

ALSは、発声や言語にも影響を与えることがあります。初期症状としては、言葉をはっきり発音できなくなったり、話すスピードが遅くなったりすることがあります。特に飲み込みが困難になることがあり、これが会話の際に声が不明瞭になる原因となることがあります。

この症状は、他の筋力低下よりも早く現れることがあるため、早期発見の手がかりとなることがあります。

体の片側に症状が出やすい

ALSの初期症状は、体の片側に偏って現れることが多いのが特徴です。例えば、右手の筋力低下や痙攣が始まり、その後に左手や脚にも同様の症状が見られるようになります。

このように、病気の進行は徐々に広がりを見せますが、初期段階では限定的な部位で症状が始まることが多いです。

疲労感と身体の硬直

ALSの初期には、軽い疲労感や体の硬直感も現れやすいです。これは、筋肉が効率的に働かなくなり、日常の活動でも以前よりも疲れを感じやすくなるためです。さらに、筋肉の硬直が進むことで、動きが制限され、日常の動作が遅くなったり、ぎこちなく感じることが増えるでしょう。

ALSの初期症状は個人差が大きく、すべての患者に同じように現れるわけではありません。症状が進行する速度も患者ごとに異なります。ALSは現在のところ根治療法がないため、早期に症状を認識し、専門医による診断を受けることが重要です。早期診断によって、病状の進行を遅らせるための適切な治療やサポートを受けることが可能になります。

筋萎縮性側索硬化症(ALS)の障害年金受給事例

筋萎縮性側索硬化症(ALS)は障害年金の対象となります。

愛媛・松山障害年金相談センターは障害年金の申請代行のお手伝いをしています。
当センターは筋萎縮性側索硬化症(ALS)についてたくさんの受給事例があります。

>>整形外科で異常なし、総合病院受診で筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断。障害年金2級を受給できたケース

>>筋萎縮性側索硬化症(ALS)で軽めに書かれた診断書を訂正してもらい障害基礎年金2級を取得、2年遡及約175万円、年間78万円を受給できたケース

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
65歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

>>障害年金の基礎知識について

>>障害年金の受給額について

>>障害年金申請めんどくさいと思っている方へ 面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

>>障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる1分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症 など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴 など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症 など

その他

悪性新生物(ガン)、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病(強皮症、パーキンソン症候群)、その他難病など

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。

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