双極性障害（躁うつ病）に悩む人の中には、イライラ感や過度な興奮を感じることがよくあります。この障害は、気分の浮き沈みが極端で、躁状態とうつ状態が周期的に現れるのが特徴です。特に、躁状態や軽躁状態では、通常の感情よりも激しい興奮やイライラが引き起こされることがあります。

躁状態では、エネルギーレベルが異常に高く、自己評価が過剰に高まることがあります。この状態にあるとき、他人の言動や環境の些細なことがきっかけで、強いイライラ感を引き起こしやすくなります。たとえば、計画がうまく進まないときや、他者とのコミュニケーションが思い通りにいかない場合、感情のコントロールが難しくなることがあります。

イライラの原因とその影響

イライラ感が頻繁に起こる背景には、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れていることが関係しています。特に、ドーパミンやセロトニンなどの物質が躁うつ状態の間で変動することで、感情のコントロールが困難になります。躁状態ではドーパミンが過剰に放出され、集中力や判断力に影響を与えることが多く、その結果として、思い通りにいかないことに対して過剰に反応することがあります。

イライラ感が続くと、周囲との関係にも悪影響を及ぼします。たとえば、家族や友人、職場の同僚とのコミュニケーションがギクシャクし、誤解や摩擦が生まれることもあります。また、イライラが強まると、暴言や攻撃的な態度をとってしまう可能性もあり、対人関係に深刻な影響を与えることがあります。

イライラ感を抑えるための方法

双極性障害のイライラ感を抑えるためには、いくつかのアプローチがあります。まず、薬物療法が非常に効果的です。気分安定剤や抗精神病薬は、躁状態をコントロールし、神経伝達物質のバランスを整える役割を果たします。医師の指導の下でこれらの薬を適切に使用することで、イライラ感が軽減されることが期待できます。

また、心理療法も有効です。認知行動療法（CBT）は、感情のトリガーとなる考え方や行動パターンを見つけ、それに対処する方法を学ぶのに役立ちます。これにより、イライラが発生した際の対処法を身につけ、感情をコントロールする力が養われます。

さらに、生活習慣の見直しも大切です。規則正しい睡眠やバランスのとれた食事、適度な運動は、ストレスを軽減し、イライラ感を和らげる助けとなります。特に、睡眠不足や過労はイライラ感を悪化させる要因となりやすいため、十分な休息を取ることが必要です。

周囲のサポートが重要

双極性障害におけるイライラ感を克服するためには、周囲のサポートも欠かせません。家族や友人に病状を理解してもらい、サポートを求めることが大切です。イライラ感が強くなったときに、一人で抱え込まずに信頼できる人に話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になることがあります。また、医療従事者との定期的な相談も重要です。医師やカウンセラーは、症状が悪化する前に適切なアドバイスや治療法を提供してくれるため、早期の対応が可能になります。

さらに、周囲の人々も、イライラが一時的なものであり、本人がコントロールしづらい状況にあることを理解することが求められます。批判や指摘ではなく、共感と支援の姿勢で接することが、本人の回復を助けるでしょう。

まとめ

双極性障害に伴うイライラ感は、脳内の神経伝達物質のバランスや、日常のストレスによって引き起こされることが多く、特に躁状態ではその影響が顕著に表れます。適切な治療や生活習慣の見直し、そして周囲の理解とサポートがあれば、感情のコントロールは可能です。もしイライラが続く場合は、専門家の助けを借りながら、適切な対処法を見つけることが大切です。

双極性障害の障害年金受給事例

双極性障害は障害年金の対象となります。

愛媛・松山障害年金相談センターは障害年金の申請代行のお手伝いをしています。
当センターは双極性障害についてたくさんの受給事例があります。

＞＞広汎性発達障害で長期休職、傷病手当が終わるタイミングに合わせ障害年金請求を行った事例

＞＞障害者雇用就労中。自閉症・双極性障害で障害基礎年金２級決定した事例

＞＞20年以上双極性障害で通院。障害年金2級が決定した事例

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

＞＞障害年金申請めんどくさいと思っている方へ　面倒な障害年金の申請は社会保険労務士へ

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

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