仕事を辞めたいけれどお金が心配な方へ。障害年金と傷病手当金で生活を支える方法

朝起きるだけで精一杯、仕事のことを考えると動悸や不安が止まらない、「もう限界、仕事を辞めたい」と感じていませんか。体や心の不調を抱えながら働き続けることは、誰にとっても大きな負担です。

しかし同時に、「辞めたら生活はどうなるのか」「障害年金はもらえるのか」と不安を抱える方も多いでしょう。実は、仕事を続けられない状態が障害年金の判断に関係するケースもあります。

この記事では、「仕事を辞めたい」と感じる状態と障害年金の関係について解説します。

「仕事を辞めたい」と感じる背景にあるもの

仕事を辞めたいと感じる理由は、人それぞれです。長時間労働や人間関係のストレス、業務内容への適応困難などが重なり、心身に不調をきたすケースは少なくありません。

特に、うつ病や適応障害、不安障害、発達障害などがある場合、「努力すれば何とかなる」段階を超えてしまっていることもあります。本人の意思や気力の問題ではなく、病気や障害によって働くこと自体が困難になっている状態である可能性もあります。

仕事を辞めたら障害年金はもらいやすくなるのか

「仕事を辞めれば障害年金がもらえるのでは」と考える方もいますが、実際には単純な話ではありません。障害年金は、退職したかどうかではなく、日常生活や就労能力がどの程度制限されているかによって判断されます。

働いていなくても、生活が自立していると判断されれば不支給になることもありますし、逆に働いていても、配慮や支援がなければ就労が成り立たない状態であれば、受給が認められるケースもあります。

仕事を続けながらでも障害年金は対象になる

障害年金は、「完全に働けない人だけの制度」ではありません。短時間勤務、軽作業のみ、頻繁な配慮や支援が必要な状態で働いている場合でも、障害年金の対象となる可能性があります。

例えば、一般就労が難しく、職場の理解や特別な配慮がなければ続けられない状態が長く続いている場合は、精神の障害として審査の対象になります。「働いているから無理」と自己判断して諦める必要はありません。

障害年金の審査で重視されるポイント

審査では、「仕事を辞めたい」という気持ちそのものではなく、具体的な生活状況や就労状況が見られます。日常生活でどの程度支援が必要か、外出や対人関係はどうか、仕事上どのような制限があるかなどが、診断書や申立書で確認されます。

また、症状が一時的なものではなく、一定期間継続していることも重要です。精神疾患の場合は、原則として初診日から1年6か月経過時点の状態が基準になります。

仕事を辞める前に考えておきたい注意点

体調が限界であれば無理を続ける必要はありませんが、仕事を辞める前に一度整理しておきたい点もあります。初診日はいつか、現在の治療内容や通院状況はどうか、生活費の見通しは立っているかなどです。

また、退職前後の状況は、障害年金の申請において重要な判断材料になることがあります。勢いで辞めてしまう前に、医師や専門家に相談することで、後悔のない選択につながることもあります。

診断書作成で意識すべき伝え方

「仕事がつらい」「辞めたい」という気持ちだけでは、診断書に十分反映されないことがあります。どの業務ができないのか、どの場面で強い支障が出るのか、仕事の結果としてどのような影響が出ているのかを具体的に伝えることが重要です。

例えば、「欠勤が増えている」「指示を理解できずミスが続く」「帰宅後は動けなくなる」など、実際の状態を整理して医師に伝えることが大切です。

一人で抱え込まず専門家に相談を

「仕事を辞めたい」と感じるほど追い込まれている状態は、心身からの重要なサインです。障害年金の対象になるかどうかは、個々の状況によって判断されますが、適切な整理と準備によって可能性が広がることもあります。

生活や将来への不安を一人で抱え込まず、医師や障害年金に詳しい社労士などの専門家に相談することで、自分にとって無理のない選択肢を見つけることができます。早めの相談が、安心につながる第一歩になります。

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