混合性難聴とは、感音性難聴と伝音性難聴が同時に発生している状態を指します。これは、耳の外部や中耳、内耳、聴神経の両方に問題が生じることで起こります。この難聴の原因や症状は多岐にわたり、重度の場合には日常生活にも大きな支障をきたすことがあります。

さらに、障害年金の申請においても条件が整えば受給が可能です。ここでは、混合性難聴の原因、症状、そして障害年金の申請に関するポイントについて解説します。

混合性難聴の原因

混合性難聴の原因は大きく二つに分けられます。まず、伝音性難聴は音が外耳や中耳をうまく通過できないことによって引き起こされます。この原因には、耳垢の詰まり、中耳炎、耳硬化症などが含まれます。これらの問題があると、音が十分に耳の内部に伝わらず、聞こえが悪くなります。

一方、感音性難聴は内耳や聴神経に問題が生じることで発生します。加齢による聴力の低下、騒音による聴覚損傷、遺伝的な要因、またはメニエール病などの病気が原因となります。これにより、音の伝達は正常に行われていても、脳が音を正しく認識できなくなります。

混合性難聴は、これらの二つの要因が同時に存在するため、伝音性難聴と感音性難聴のどちらか一方の治療だけでは完全に改善することが難しい場合があります。

混合性難聴の症状

混合性難聴の主な症状は、聴力の低下や音が聞こえにくいと感じることです。特に、音が小さく聞こえる、遠くで話しているように感じる、あるいは雑音のように聞こえることがあります。また、会話の聞き取りが難しくなるため、周囲とのコミュニケーションにも支障をきたすことがよくあります。さらに、耳鳴りやめまいといった症状を伴うこともあり、これらが日常生活の質を大きく損なうことがあります。

症状の程度は個人によって異なり、軽度の場合は特定の場面でのみ困難を感じる一方で、重度の場合は日常の生活が大幅に制限されることもあります。例えば、テレビや電話での会話が困難になり、外出先でのコミュニケーションにも不安を感じることが多くなります。

混合性難聴と障害年金

混合性難聴の患者が障害年金を受給するためには、一定の条件を満たす必要があります。障害年金は、病気や障害により日常生活や仕事が困難になった場合に受け取れる公的な補助制度です。混合性難聴が進行して日常生活に大きな影響を与えている場合、障害認定基準に基づいて障害等級が決定され、該当する等級によって年金の受給が可能です。

障害年金の申請においては、まず聴力検査の結果が重要です。具体的には、オージオメーターという装置を用いて聴力を測定し、その結果が一定の基準を超えているかどうかが判断基準となります。両耳の平均聴力レベルが７０デシベル以上であり、かつ会話の聞き取り能力が著しく低下している場合、障害等級が適用される可能性があります。また、難聴以外に併発する症状（めまいなど）があれば、それも障害認定に影響を与えることがあります。

障害年金の申請には、医師の診断書が必要であり、診断書には難聴の程度や日常生活への影響が詳細に記載されます。さらに、受給申請には保険料納付の条件もあり、過去に一定期間の保険料を納付していることが求められます。

＞＞障害年金を自分で申請するのは難しい？社会保険労務士に依頼するメリットについて

まとめ

混合性難聴は、伝音性難聴と感音性難聴が併発することで起こり、その原因は外耳から内耳、さらには聴神経にまで及びます。症状は多様で、聴力低下に加え、耳鳴りやめまいなどが見られることもあります。

こうした症状が日常生活に大きな影響を与える場合には、障害年金を申請することが可能です。診断書の作成や手続きの準備が必要ですが、適切な手続きを踏めば経済的な支援を受けることができ、生活の負担を軽減することができます。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

＞＞障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

＞＞障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる１分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

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