膠原病治療薬プラケニルとは?効果と副作用、障害年金の申請方法

プラケニルは、全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチの治療に使われる免疫調整薬です。

症状の再燃を抑える効果がある一方で、視力障害や胃腸症状など副作用もあり、定期的な検査が欠かせません。病気によって日常生活が制限される場合、障害年金を申請できる可能性があります。

この記事では、プラケニルの効果、副作用、障害年金申請の流れを詳しく解説します。

目次

プラケニルとは?膠原病治療に使われる免疫調整薬

プラケニル(一般名:ヒドロキシクロロキン)は、全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチなどの膠原病治療に用いられる免疫調整薬です。もともとはマラリア治療薬として開発されましたが、自己免疫疾患に対する抗炎症作用が認められ、現在では膠原病治療の中心的な薬の一つとなっています。

長期的に炎症を抑えることで、病気の進行を抑えたり、症状の再燃を防ぐ効果が期待できます。

プラケニルの主な効果と適応疾患

プラケニルの効果は、免疫の異常な活性化を穏やかに抑えることにあります。これにより、自己免疫反応が引き起こす組織の炎症や痛み、皮膚症状を軽減します。

主に次の疾患に適応があります。

・全身性エリテマトーデス(SLE)
・皮膚エリテマトーデス
・関節リウマチ

特にSLEに対しては、疾患活動性を抑える効果が高く、長期的な臓器障害の予防にもつながる重要な薬剤です。

プラケニルの代表的な副作用

プラケニルは比較的安全性が高いとされますが、長期服用により特有の副作用が出ることがあります。代表的な副作用は以下の通りです。

・網膜障害(視力低下、視野異常)
・胃腸症状(吐き気、食欲不振、腹痛)
・皮膚の色素沈着
・筋力低下
・めまい、頭痛

中でも注意すべきは網膜障害です。初期には自覚症状が少なく、進行すると視力低下が不可逆となるため、定期的な眼科検査が必須です。

副作用への対処と服用上の注意

副作用を最小限に抑えるため、用量を守り、定期的な検査を継続することが重要です。

網膜障害のリスクは、服用量と服用期間に比例するとされ、特に5年以上の長期服用で発生頻度が高まります。そのため、6か月~1年に一度は眼科で視野検査や眼底検査を受けましょう。

胃腸症状は、食後に服用することで軽減する場合があります。皮膚の色素沈着は稀ですが、気づいたら主治医に相談することが大切です。

自己免疫疾患と障害年金の関係

全身性エリテマトーデスや関節リウマチなどの自己免疫疾患は、進行すると関節の変形や臓器障害などにより日常生活に制約をきたすことがあります。その場合、障害年金を申請できる可能性があります。

障害年金は、国民年金・厚生年金に加入していた方が、病気や障害で生活や就労が困難になったときに支給される公的制度です。

SLEの場合、症状の重さや臓器障害の程度が認定基準になります。たとえば、腎機能障害や著しい疲労感、関節障害により日常生活のほとんどに介助が必要な場合は、障害等級2級や1級に認定されることもあります。一方、軽症で生活への支障が少ない場合は、認定に至らないケースもあります。

プラケニル服用中に障害年金を申請する際のポイント

障害年金の申請では、症状がどの程度日常生活を制限しているかを具体的に示すことが重要です。

申請の際は以下のポイントを押さえましょう。

・初診日の証明(最初に診療を受けた日)
・主治医による診断書(症状や臓器障害の詳細を記載)
・日常生活で困っていることの記録
・治療歴や服薬状況(プラケニルの服用経過と副作用)

診断書には、疲労感や痛み、認知機能低下など一見目に見えにくい症状もしっかり記載してもらうことが大切です。

まとめ:プラケニルを正しく理解し、治療と生活支援を両立する

プラケニルはSLEや関節リウマチ治療において非常に重要な役割を果たす薬です。症状の再燃を防ぎ、長期的に病状を安定させるために欠かせない反面、視力障害など注意すべき副作用もあります。

自己管理と定期的な検査を続けることで、副作用の早期発見が可能です。さらに、病気の影響で日常生活や仕事が制限される場合は、障害年金を含めた公的支援の活用を検討しましょう。

不安や疑問があるときは、主治医や年金相談窓口、社会保険労務士などに相談し、一人で悩まず支援を受けながら治療を続けることが大切です。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人もいらっしゃいますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

部位・傷病症状
ブドウ膜炎、緑内障(ベーチェット病によるもの含む)、白内障、眼球萎縮、網膜脈絡膜萎縮、網膜色素変性症、眼球萎縮、網膜はく離、腎性網膜症、糖尿病網膜症

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聴覚、平衡機能

感音性難聴、突発性難聴、神経性難聴、メニエール病、頭部外傷又は音響外傷による内耳障害、薬物中毒による内耳障害

>>聴覚、平衡機能の障害の受給事例はこちら

鼻腔

外傷性鼻科疾患

口腔(そしゃく言語)、言語

上顎癌、上顎腫瘍、喉頭腫瘍、喉頭全摘出手術、失語症、脳血栓(言語)など

肢体の障害事故によるケガ(人工骨頭など)、骨折、変形性股間節症、肺髄性小児麻痺、脳性麻痺脊柱の脱臼骨折、脳軟化症、くも膜下出血、脳梗塞、脳出血、上肢または下肢の切断障害、重症筋無力症、上肢または下肢の外傷性運動障害、関節リウマチ、ビュルガー病、進行性筋ジストロフィー、脊髄損傷、パーキンソン病、硬直性脊髄炎、脳血管障害、脊髄の器質障害、慢性関節リウマチ、筋ジストロフィー、ポストポリオ症候群、線維筋痛症

>>肢体の障害の受給事例はこちら

精神障害うつ病、そううつ病、統合失調症、適応障害、老年および初老などによる痴呆全般、てんかん、知的障害、発達障害、アスペルガー症候群、高次脳機能障害、アルツハイマー等

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呼吸器疾患

気管支喘息、慢性気管支炎、肺結核、じん肺、膿胸、肺線維症、肺気腫、呼吸不全など

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循環器疾患心筋梗塞、心筋症、冠状僧帽弁閉鎖不全症、大動脈弁狭窄症、先天性疾患など

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腎疾患慢性腎炎、慢性腎不全、糖尿病性腎症、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎など

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肝疾患肝炎、肝硬変、肝がんなど
糖尿病糖尿病(難治性含む)、糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症など糖尿病性と明示された全ての合併症

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血液再生不良性貧血、溶血性貧血、血小板減少性紫班病、凝固因子欠乏症、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形性症候群、HIV感染症

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その他人工肛門、人工膀胱、尿路変更、クローン病、潰瘍性大腸炎、化学物質過敏症、白血病、周期性好中球減少症、HIV、乳癌・胃癌・子宮頸癌・膀胱癌・直腸癌等のがん全般、悪性新生物、脳脊髄液減少症、悪性高血圧、その他難病

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この記事を書いた人

岩本 浩一 (いわもと こういち)
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

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