クロナゼパムは、てんかんや不安障害などの治療に使われる薬で、発作や不安を抑える効果があります。しかし、眠気や依存などの副作用が日常生活に影響することも少なくありません。

重度の症状で生活や仕事が制限される場合、障害年金の受給を検討することが重要です。この記事ではクロナゼパムの効果・副作用、障害年金申請のポイントを詳しく解説します。

クロナゼパムとは？その効果と治療での役割

クロナゼパムは、ベンゾジアゼピン系の抗てんかん薬・抗不安薬で、脳内の神経の興奮を抑える作用があります。主にてんかん発作の抑制や、てんかんに関連するミオクローヌス（筋肉のけいれん）、不安障害の治療などに使われます。

また、難治性の発作や睡眠障害が併発するケースにも処方されることがあります。特に急性期の発作コントロールに有効で、即効性が期待できる点が特徴です。

クロナゼパムの主な副作用とリスク

クロナゼパムを服用する際に注意すべき副作用として、眠気やふらつき、集中力の低下があります。服用開始時や増量時に強く出やすく、日中の活動に支障が出ることも少なくありません。また、長期にわたり服用を続けると、依存や耐性が生じるリスクも指摘されています。

さらに、まれに呼吸抑制や重度の意識障害を引き起こすことがあり、高齢者や呼吸機能に問題のある方は特に注意が必要です。突然の中止による離脱症状（不安、不眠、けいれんの増悪）を防ぐため、医師の指導のもとで徐々に減薬する必要があります。

クロナゼパム服用による生活への影響

クロナゼパムは脳の神経活動を抑制する作用が強いため、眠気や注意力の低下が日常生活に大きく影響することがあります。特に車の運転や機械操作など、集中力を要する作業は危険を伴うため注意が必要です。

また、認知機能の低下や情緒の不安定が現れることもあり、職場や家庭での役割を維持するのが難しくなるケースがあります。副作用が強い場合は、服用量や投与方法を医師と相談しながら調整することが大切です。

クロナゼパムが処方される病気と障害年金の対象

クロナゼパムはてんかんの治療に使われることが多く、難治性てんかんや頻回発作のある場合、障害年金の対象となる可能性があります。障害年金では、てんかんの「発作頻度」「日常生活の制限」「社会適応の程度」が審査のポイントです。

例えば、月に数回以上の発作が続き、外出や就労が困難であると認められれば、障害等級2級または3級に該当する可能性があります。また、不安障害や精神症状を伴う場合は、精神障害として等級が判断されるケースもあります。

障害年金申請に必要な書類と準備

障害年金を申請する際は、初診日の証明（カルテや紹介状）、診断書、病歴・就労状況等申立書が必要です。クロナゼパムが処方されたタイミングや治療経過を、通院履歴として記録しておくと手続きがスムーズです。

診断書には、発作の回数や症状、日常生活への影響を正確に記載してもらう必要があります。自分でメモや日記をつけ、客観的に状態を示す資料を用意すると審査の助けになります。

クロナゼパム服用中に活用できる支援制度

クロナゼパムを服用している方は、障害年金だけでなく、自立支援医療制度（精神通院医療）を利用することで、通院治療費の負担を軽減できます。精神障害者保健福祉手帳が交付されると、税金控除や公共料金の割引、就労支援の対象になります。

加えて、地域の精神保健福祉センターや相談支援事業所で、生活支援や制度活用の相談ができます。制度は自治体によって条件が異なるため、主治医や専門家に相談しながら手続きを進めると安心です。

クロナゼパムを安全に服用するためのポイント

クロナゼパムは発作や不安のコントロールに大きな効果がある一方で、副作用や依存のリスクがあります。服用を中止する際は自己判断でやめず、医師と相談しながら徐々に減薬することが原則です。

また、日常生活で眠気や判断力の低下を感じたら、無理をせず休息をとることが大切です。仕事や生活への支障が大きい場合は、障害年金や各種福祉制度の活用を検討しましょう。

まとめ：クロナゼパムの効果・副作用と障害年金の重要性

クロナゼパムは、てんかんや不安障害など重い症状の治療に有効な薬ですが、副作用や依存のリスクを伴います。長期服用する方は、定期的に医師の診察を受け、副作用の管理を徹底しましょう。

発作や副作用で日常生活や就労が制限される場合は、障害年金や医療費助成の申請を検討してください。適切な支援を受けることで、生活の安定と安心につながります。申請準備は複雑に感じることもありますが、専門家に相談しながら一歩ずつ進めることが大切です。

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障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の１つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
６５歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

＞＞障害年金の基礎知識について

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対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

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目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症　など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴　など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症　など

その他

悪性新生物（ガン）、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病（強皮症、パーキンソン症候群）、その他難病など

岩本浩一

岩本　浩一 （いわもと こういち）
社会保険労務士法人あいパートナーズ 代表

このたび、障害をお持ちで苦しんでいらっしゃる方々やそのご家族の皆様に対して、何か少しでもお力になりたいという想いから、私を育んでくれた地元の松山市で当センターを立ち上げることにいたしました。

障害年金は、公的な制度であるにも関わらず認知度が低いため、本来であれば受け取る権利がある方でも、様々な理由により多くの方々が受給に至っていないのが現実です。当然ながら、手続きをしなければ受給できません。黙っていても誰かが教えてくれるものでもなく、結局は障害をお持ちの方々がご自身で気付くしかないのです。何とか障害年金の相談まで辿り着いたとしても、またしても高いハードルが立ちはだかります。

そうした理由から、請求に必要な書類を準備する事が出来ず、手続きすらできないという状況になり、障害年金の申請を諦めてしまっている方が多くいらっしゃいます。

早く、障害年金のことを知っていればよかった、最初から専門家に相談すればよかった。

相談の現場で、最も耳にする言葉です。

障害年金の請求で一番大事なことは、不安を感じたり、わからないことがあったりしたときに、すぐに専門家に問い合わせをすることです。

ひとりで悩みを抱えず、まずは当センターにお気軽にご相談ください。
当センターは全力であなたに寄り添います。

無料相談を行っておりますので、是非ご利用ください。

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