障害年金の因果関係とはどういう意味ですか?

障害年金の因果関係はどういう意味ですか?

A 答え

障害年金の請求において前の疾病がなかったなら、後の疾病が起こらなかったであろうと認められる場合は、「相当因果関係あり」として、前後の傷病は同一傷病として取り扱われます。つまり先発の疾病で病院にかかったときが「初診日」とされます。

相当因果関係ありとして取り扱われるものには次のようなものがあります。

  • 糖尿病と糖尿病性網膜症または糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害、糖尿病性動脈閉塞症
  • 糸球体腎炎(ネフローゼを含む)、多発性のう胞腎、慢性腎炎に罹患し、その後の慢性腎不全
  • 肝炎と肝硬変
  • 手術等による輸血により肝炎を併発した場合
  • 結核の化学療法による副作用として聴力障害を生じたとき
  • ステロイドの投薬による副作用としての大腿骨無腐性壊死
  • 事故または脳血管障害が影響した精神障害
  • 肺疾患の手術を行い、その後呼吸不全が生じたとき
  • 悪性新生物は原発とされるものと転移であることを確認できたもの

相当因果関係なしとして取り扱われるもの

次のようなものが例として挙げられます。

  • 高血圧と脳内出血または脳梗塞
  • 糖尿病と脳内出血または脳梗塞
  • 近視と黄斑部変性、網膜剥離又は視神経萎縮

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