病院に勤務するMSWだからこそできる、障害年金支援の「第一声」

障害年金について話すとき、「どのタイミングで切り出せばいいのか分からない」「そもそもどうやって伝えたらいいのか分からない」と悩むMSWの方も多いと思います。

ですが、病院で働くソーシャルワーカーだからこそ、患者さんにとって自然に、安心して受け止めてもらえる「最初の声かけ」ができます。

この記事では、障害年金を伝えるきっかけとなる「第一声」の例をご紹介します。

なぜ「第一声」が大事なのか

障害年金は、病気やケガで働けなくなった人の生活を支える大切な制度です。

でも、患者さんやご家族の中には制度の存在を知らない人や、「うちは対象じゃないはず」と思い込んでいる人がたくさんいます。

そのまま何も知らずに退院してしまうと、あとから「知っていれば助かったのに」と後悔することもあります。

だからこそ、ソーシャルワーカーが早い段階で制度の存在を「そっと伝えること」が大切です。

こんなふうに声をかけてみましょう

例1:生活費の不安が出てきたとき

「退院後の生活費、大丈夫そうですか?もし何か制度を使えるなら、一緒に調べてみましょうか?」

例2:ご家族から心配の声があったとき

「ご家族も、退院後の暮らしに少し不安を感じているみたいです。経済的な支えになる制度もありますよ。」

例3:制度の話をためらっているとき

「もしかしたら対象になるかもしれません。制度を使うかどうかは後で考えてもいいので、まずは可能性だけ確認してみませんか?」

例4:制度の話を切り出しにくいとき

「今すぐじゃなくてもいいんですが、退院後の生活で使える制度があるかもしれないので、お時間あるときにお話できたらと思っています。」

病院のMSWだからこそできる支援

病院にいるからこそ、医師や看護師、リハビリスタッフとも連携しながら、患者さんの生活全体を見て支援ができます。

そして、患者さんにとって「一番近くで話を聞いてくれる人」が、ソーシャルワーカーです。

その信頼関係の中で、「制度がある」という一言が、患者さんにとって大きな希望になることがあります。

説明のコツ

最初から難しい制度の説明をしようとする必要はありません。

「一緒に確認してみましょうか」

「こういう制度もあるそうです」

と、やわらかく伝えるだけで十分です。

それだけで、患者さんやご家族の関心や安心感が大きく変わります。

まとめ

障害年金の申請は、タイミングを逃すと受け取れないこともあります。

でも、病院にいるソーシャルワーカーの「ひと声」で、患者さんが制度とつながり、安心して退院後の生活をスタートできるようになります。

制度の細かい部分や申請手続きは、専門の社労士にバトンタッチしても構いません。

大切なのは、その「きっかけ」をつくることです。

まずは一歩、専門家に相談を

障害年金の申請に関して不安がある方や、「どう説明すればいいか分からない」と感じた方は、

愛媛・松山障害年金相談センターにご相談ください。

申請の可否判断、初診日の確認、診断書のチェック、申立書の作成まで、すべて専門の社労士が無料でサポートしています。

患者さんの生活の安心のために、「プロに任せる」という選択肢も、ぜひご活用ください。

>>当事務所に依頼するメリット

障害年金とは

「障害年金」とは、公的な年金の1つで、病気や事故が原因で障害を負った方へ、国から年金が給付される制度であります。
障害者のための特別な手当と勘違いされている人も見えますが、実は老齢年金と同じ公的年金です。
65歳以前に障害を持ち、日常生活や仕事に支障がある人に対して支払われる生活補助金です。

>>障害年金の基礎知識について

>>障害年金の受給額について

対象となる障害について

障害年金というと、肢体障害、目の障害、聴力の障害など外見でわかる障害のイメージが強いですが、実は様々な傷病が障害年金の対象となります。

下の図で障害年金の対象となる傷病を紹介していますのでご覧ください。これらはほんの一部で、本当に多くの傷病やケガが対象になります。しかし同じような症状でも、傷病名によっては対象外とされてしまうこともありますので、注意が必要です。

障害年金に該当しているかどうか簡単に診断できるページがありますのでもし障害年金をもらえるかもと思った方は是非診断してみてください。

>>障害年金に該当しているかどうか簡単に分かる1分間受給判定

目の傷病

白内障、緑内障、ブドウ膜炎、眼球萎縮、網膜色素変形症、両人工的無水晶体眼、眼球振盪症 など

聴覚

メニエール病、感音性難聴、突発性難聴 など

肢体

重症筋無力症、関節リュウマチ、脊髄損傷、進行性筋ジストロフィー、変形性股関節症、人工股関節など

脳の傷病

脳卒中、脳出血 、脳梗塞など

精神

統合失調症、うつ病、躁うつ病、てんかん、発達障害、知的障害など

呼吸器疾患

気管支ぜん息、肺線維症、肺結核など

心疾患、高血圧

狭心症、心筋梗塞、高血圧性心疾患、悪性高血圧症など

腎疾患、肝疾患、糖尿病

慢性腎炎、ネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、慢性腎不全、人工透析、肝硬変、肝ガン、糖尿病、糖尿病性と明示されたすべての合併症 など

その他

悪性新生物(ガン)、高次脳機能障害、化学物質過敏症、各種難病(強皮症、パーキンソン症候群)、その他難病など

いろいろな傷病を併発している場合など、実に様々な症状があります。
自分で判断できない場合は、専門家にご相談ください。

LINEで簡単にご相談できます。

LINEをお使いのお方はLINEを使って簡単にご相談することができます。
医療ソーシャルワーカーの方でもお気軽にお問い合わせください(四国地域限定)。

当事務所に依頼するメリット

障害年金はご自身で申請することができます。
ご自身で障害年金を申請する場合は多くのハードルがあります。

なぜ当事務所に依頼した方がいいのか依頼するメリットについて解説します。

医療ソーシャルワーカーが障害年金に取り組む難しさ

医療ソーシャルワーカーの皆様は、日々、お忙しい中、患者様の悩みや相談に乗られていることと思います。しかも、悩みや相談を持ちかけてくる患者様を取り巻く環境は複雑で、家族関係、経済状態に問題を抱えていることが多く、解決は一筋縄ではいかないことが多いと思います。

我々が専門としている障害年金に関する相談も、まずは身近にいるソーシャルワーカーの皆様が受けることも多いかもしれません。

しかし、障害年金に関する相談には専門的知識が必要不可欠です。
保険料の納付要件などを確認し、正確に相談に乗るためには、時間もかかります。

私自身、ソーシャルワーカーの方が、上辺の知識だけで相談に答えてしまい、受給可能性がある患者様に間違った知識を持たせしまい「自分は障害年金がもらえるとは思わなかった」という相談も、残念ながら多く受けてきました。

社会保険制度が複雑化する現代において、医療ソーシャルワーカーの皆様が患者様のすべてを解決することは難しいのが現実ではないでしょうか。

社会保険制度の一つである障害年金に関するご相談も、必要な情報を提供し、我々のような障害年金の請求を数多くしている社会保険労務士を紹介するといった援助によって、患者様の悩みに解決の道筋をつける事ができると思います。

医療ソーシャルワーカーの皆様に「勉強会」をしております!

ソーシャルワーカーの皆様が障害年金のことを調べていて、一番苦労するのは「専門用語」だと思います。単に難しい言葉が使われているというだけではなく、よく知っている言葉なのに、それが意味することが異なっている場合があります。

障害年金のご相談を、日々お客様からお受けしている中で下記についてのご質問を多くお受けします。

初診日
障害認定日
事後重症

ソーシャルワーカーの皆様に障害年金のことをもっと知ってもらおうと思い勉強会も開催しています。
もしソーシャルワーカー向けに勉強会を開催してほしいと思われている病院関係者の方はご連絡ください。

    貴院名

    ご担当者名

    メールアドレス

    ご住所

    ※申し訳ありませんが、現在は四国地域のみの対応とさせていただいております。

    お電話番号

    その他

    ご入力の内容はこちらで宜しいでしょうか?

    今一度ご確認頂き、宜しければチェックを入れて送信ボタンをクリックして下さい。

     

    ソーシャルワーカー向け記事の関連記事はこちら